METと眞子さんの“WIN-WINな関係”

 そんな中、浮上しているのが、日本の元プリンセスである眞子さんとタッグを組んだ特別プランだという。

「新たな特典として検討されているのが、日本での美術鑑賞ツアー。そこで皇室にゆかりのある美術工芸品を見せる特別プログラムが想定されているとか。もちろん、キーマンになるのは眞子さんでしょう」(美術界に詳しい在米ジャーナリスト、以下同)

 METでは現在、『KIMONO STYLE』という特別展が開催中だ。

「日本古来の文化が注目を集め、とても好評なのです。美術に造詣が深い寄付者にとって、日本での“ロイヤルツアー”は魅力的。参加するために寄付額を増やしたり、新たにMETへ寄付をしたりする人は多いと思います」

 皇室ゆかりの貴重な美術品などを保存・公開している皇居の『三の丸尚蔵館』は現在、建て替え工事が進められているが、来年の秋には全体の半分ほどがオープン予定だ。

上皇ご夫妻を自身が勤務する博物館で案内される眞子さま('17年12月)
上皇ご夫妻を自身が勤務する博物館で案内される眞子さま('17年12月)
【写真】小室眞子さん、顔を赤らめながら男性の肩にもたれかかって…

「そもそも、世界トップクラスのキュレーターたちが集まるMETに“無給のアシスタント”として採用されるケースは聞いたことがなく、眞子さんは“特権”就職だと囁かれていました。日本の皇室とのつながりによって、新たな支援者の獲得と資金調達が目的だとしたら納得できます。いまやMETにとって眞子さんは“手放せない存在”に違いありません」

 “皇室特権”を活かした(秘)ツアーでMETの財政難を救えば、眞子さんにも対価が支払われるのが自然な流れだろう。

「METと眞子さんの“WIN-WINな関係”が続けば、夫妻の経済基盤は安定し、圭さんが弁護士になれるかどうかは、もはや重要ではなくなるでしょうね」(前出・宮内庁関係者)

 “アートの女神”になる日は遠くなさそうだ。


田中弘子 ライター・エッセイスト。国際美術批評家協会会員。1990年から8年間、NYの美大『School of Visual Arts』でディレクター・教師を務めた