「エンゼルスのオーナー、アルトゥーロ・モレノ氏はGM(ゼネラルマネージャー)を頻繁に交代させていて、今の成績では現在のペリー・ミナシアンGMもいつクビになってもおかしくない。大谷選手を放出するようなことをして、今年どころか来年も優勝争いに絡めないような場合は、シーズンの途中でも解任になる可能性があります」(梅田さん、以下同)
絶対的エースを手放すのは、あまりにリスクが大きかったようだ。もう1つ、エンゼルスにはこんな動きも。
「7月上旬に、‘14年のドラフトで1巡目に指名されたピッチャーを、アトランタ・ブレーブスから獲得しています。26歳と若いものの、三振を取る力のある投手。彼と大谷選手を起用し、来年勝負に出る可能性が高いですね」
タイトルに向けた計画はしっかりと練られている様子。残留による、大谷のキャリアへの影響はというと……。
「二刀流でプレーできることは安泰なので、その点ではいいのかもしれません。トレードは球団が決めることなので、本人の意思は関係ない。トレード移籍した場合、二刀流を認めない監督のチームに当たってしまっても、拒否権はありませんからね」
プレースタイルにおいて、少なからず恩恵はあるようだ。では、ファンの反応はどうだろうか。
大リーグのファンからはがっかりの声も
「エンゼルスのファンは、もちろん大喜びです。ただ、大リーグのファンとしては、優勝戦線やプレーオフの舞台で大谷選手の活躍を見たいという声もあり、少しがっかりという反応も見られます」
大谷は本日3日、オークランド・アスレチックス戦にDH(指名打者)で出場予定。明日4日には投手としての登板が予定されており、ベーブ・ルース以来104年ぶりとなる10勝&10本塁打の偉業に期待がかかる。
「どこにいても、何をやるかは変わらない」
堂々たる言葉の通り、今度こそ大記録を打ち立ててほしい!