照りつける太陽の日差しが肌を焼く。季節は夏ーー。
昨年12月に亡くなった、神田沙也加さんの初盆を迎える。
「母親である松田聖子さんは、6月から全国ツアーをスタートさせ、精力的に活動しています。ただ、それは“トップアイドル・松田聖子”としての顔。今も悲しみは癒えず、沙也加さんの私物をたびたび手にとり、思い出に浸っているそう。お墓も決まらず、納骨もしていないとの報道もありましたが、さすがにそれはないですよ」(芸能プロ関係者)
産声をあげた小さな娘を両手に抱きあげた日から、35年。鮮やかに蘇る思い出を、聖子はひっそりと抱きしめる。
そんな宝物のような沙也加さんとの思い出を“歌”という形で発表する人も。
「シンガー・ソングライターの大森靖子さんが作詞作曲した『tiffany tiffany』という曲です。大森さんは楽曲の制作経緯について“同年代の女性”が関係していると語っているのですが、それが明らかに沙也加さんのことなのです」(スポーツ紙記者)
生まれ変わったらアイドルになりたかった
大森が綴った歌詞は、《生まれ変わったらアイドルになりたかったな ママみたいに明るく幸せ振りまけないけど》という言葉からはじまり、《どうせこの声壊れてしまって 今まで作ってきた私が明日壊れるなら》と続く。
「幼いころの沙也加さんにとって、母親の聖子さんは憧れの存在でした。そして自分自身も母親のようなアイドルを目指し、歌手デビューをします。しかし、沙也加さんは“聖子の娘”という先入観を持たれてしまう。そんな状況に、苦しむことになるのです」(ワイドショーデスク)
近年では舞台に自らの居場所を見つけ、活躍していた。
「ただ、喉の調子が悪く、手術を必要とする状態だったそう。声が出なくなれば、やっと手にした自分の“居場所”を失ってしまう可能性があったのです」(同・前)
大森の歌は、まさに沙也加さんの抱えた苦しみを描くが、ふたりの接点はどこにあったのか。