完璧を求めるあまり、心身が不安定に
「負けず嫌いで何事に対してもストイックな部分ですかね。テイクを重ねていくにつれてどんどんお芝居がよくなっていったのを覚えています。また『六本木クラス』もそうですが、平手さんが演じる人物は作品ごとにどれもバラバラ。それでもしっかりとハマっていて、役に対して十分に研究されているなと感じています」(森ガキ監督)
演技に対する評価が高まったことで、今後は出演作の増加も期待されるが、テレビ局関係者は彼女のストイックすぎる性格について危惧しているという。
「平手さんは自分のパフォーマンスに対して人一倍厳しい性格で知られ、追い込みすぎた結果、アイドル時代にはステージ上で倒れたりケガを負うこともありました。体調不良でイベントや番組を欠席することも珍しくなく、『ドラゴン桜』でも撮影に穴をあけることがあったといわれています。演技力の高さは誰もが認めるところですが、完璧を求めるあまり、心身が不安定になってしまうという不安はぬぐえません」
他人の意見や評価に流されず、努力してきた積み重ねが今の彼女につながっているのだが、その魅力は“脆さ”をはらんでいる。
「『ドラゴン桜』でも演技力を称賛する声が多く見られたものの、彼女自身は周りに評価されても“達成感をまったく感じない”と語っています。『六本木クラス』で平手さんへの注目がさらに集まりましたが、裏を返せばそれだけ期待値が高まったということ。より一層プレッシャーを感じてしまい、自分を追い込みすぎてしまわないか心配ですね」(スポーツ紙記者)
時には自分自身を“ディフェンス”してほしい。
森ガキ侑大 映画監督。テレビCM・Webムービーのほか、テレビドラマや長編映画の監督・演出を手がける。主な代表作に、『さんかく窓の外側は夜』『おじいちゃん、死んじゃったって』など