─留学中の交流のみ?
「そ……うですね。申し訳ないですが、僕、これから仕事で。すみませんが、よろしくお願いします!」
一瞬の戸惑いを見せるも、礼儀正しく挨拶し、家の中へ戻っていった。その1分後、家から出てきたAさんに再び話しかけると、
「バス停まで歩くので、それまでなら……」
嫌な顔ひとつしない“神対応”に記者は感謝しつつ、改めて佳子さまとの交際について聞いてみた。
「(取材の意図は)そういうことだったんですね(笑)。まったくの嘘ですよ。ちなみに、それって誰が言っていたんですか?」
と、余裕の表情を浮かべて笑う。
「周りからそれ(佳子さまとの交際を噂されていること)を聞いたことはあります」
─交際はないということ?
「まぁ、そういうことですね。基本的に彼女は、マスメディアさんに対して、あまりよいイメージをお持ちでないと思うので……」
Aさんが行っていた佳子さまへの配慮
佳子さまのことを“彼女”と呼んでフォローし、間髪を入れずにこう続ける。
「なので、私の回答としては“そういった事実はございません。事実無根です”というだけですね」
一般人とは思えないほど、パーフェクトな対応を見せたAさん。まるで、マスコミから取材を受けることを予期して準備していたかのような、淀みのない返答に、記者は若干の違和感すら覚えた。
「ちなみになんですが、私は会社経営をしているので……。それはご理解いただけると」
そう話し、記事の掲載について、記者にいくつかの逆質問を投げかけた。最後は「失礼します」と穏やかな口調で、その場をあとにした─。
《メディア等の情報を受け止める際に、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています》
ICU卒業時に綴られた文書で、そう発信された佳子さまのお気持ちを代弁するかのごとく、交際を否定しつつも、完璧に“彼女”を守ったAさん。その紳士的な姿には目を見張るものがあった。
前出の留学時代の同級生も、Aさんのリスク管理と対応力に舌を巻く。
「Aさんは、この1年の間にすべてのSNSから“リーズ大学に留学”という項目を削除しています。その意図はわかりませんが、いずれにしても“佳子さまに迷惑がかからないように”と、配慮しているのでしょう」
前述した大学卒業時の文書で《結婚の時期については、遅過ぎずできれば良いと考えています。理想の男性像については、(中略)一緒にいて落ち着ける方が良いと考えております》と綴られた佳子さま。
お姉さまに続き、佳子さまの慶事が聞ける日もそう遠くないのかもしれない─。