今年の6月、大阪府富田林市の団地で起きた2歳女児・優陽ちゃんが熱中症で死亡した事件に進展があった。大阪府警は同府富田林市の祖母と内縁の夫を保護責任者遺棄などの疑いで逮捕していたが8日、監禁致死容疑で追送検したことを発表した。
なぜこのような悲惨な事件は起きたのか。『週刊女性PRIME』は容疑者らの素顔に迫っていた。
(以下は、2022年7月8日に配信した記事の再掲載です)
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「ふたりの容疑者と五男の3人が駐車場の黒いワンボックスカーに一緒に乗り込む姿をよく見かけました。ええ、とても仲のよい家族に見えましたけど……」
同じ団地に住む住民は口ごもったーー。
大阪府警は6月30日、同府富田林市の無職・小野真由美容疑者(46)と内縁の夫で会社役員・桃田貴徳容疑者(50)を保護責任者遺棄の疑いで逮捕した。
「2人は4LDKで家賃月7万円の団地で、3人の子どもと同居していました。5歳の五男は両容疑者の子、四男(15)は小野容疑者の前夫との子、そして今回亡くなった優陽ちゃん(2)です。この女児は小野容疑者の三男(20)の長女。三男が妻(19)に暴力を振るったため、親元を離れて祖母の小野容疑者が引き取って育てていた」(地元紙社会部記者、以下同)
両容疑者と五男の3人は29日、ユニバーサルスタジオジャパン(以下、USJ)に朝5時ごろから出かけたと供述。その間、優陽ちゃんを11時間も部屋に放置し、死亡させたというのだ。
「四男が学校から午後4時ごろ帰宅すると、優陽ちゃんが血を吐いて倒れていた。四男はすぐに容疑者らに電話すると、“水をかけて”と指示された。だが、優陽ちゃんの反応がなかったため119番通報。病院に搬送されるも、時すでに遅かった。死因は脱水症状による熱中症死でした」
当日は気温34・5度。四男や両容疑者の証言では、クーラーは28度に設定していて、扇風機を回し、窓を開けていたというが……。
「優陽ちゃんはなぜかベビーサークルの中に閉じ込められていました。縦91センチ、横124センチ、柵の高さは88センチというもので、自力では出られない。その中は風通しが悪い上に、飲料水や食料はサークル内にはなかった」
優陽の育児ストレスがたまっていた
警察の取り調べに対して、両容疑者は容疑を認めている。さらに桃田容疑者は、
「これまでにも何度か1人にして外出したことがあった。優陽の育児ストレスがたまっていた」
とも供述。過去にも、祖母の小野容疑者は、優陽ちゃんを預かって間もないころ、入浴時に溺れさせ、一時、心肺停止状態にさせたことがあった。児童相談所がこの事故をネグレクト(育児拒否)と認定したことも。
小野容疑者は、大阪府の出身。20歳前後で前夫と結婚するも離婚。容疑者はシングルマザーとして4人の子どもを育てた。
一方、桃田容疑者は同府和泉市の出身。実家は大阪府でも有名な鶏卵業者だ。