「Aさんはまだリハビリ中だし、弟はほとんど見かけなくなった。祖父の年金で暮らしていたのかもしれないけど、家族10人で食べていけるのかと心配でしたよ」(同・近所の住民、以下同)
収入がなくなって、兄弟の関係もギスギスしていったのか。
「Aさんは顔を合わせたら挨拶してくれるごく普通の人だったけど、弟の卓さんはちょっと暗い感じのする人でした。Aさん一家の家にずっと居候していたから、肩身も狭かったと思うよ」
税金の滞納で差し押さえられそうになったこともあったという大家族が住む一軒家。独特な外観をしているが、どうやら“曰く付き”の物件だという。
「元教会」の不吉な一軒家
「ここは元々、教会だったのよ。スイス人一家が住んでいたんだけどその後、建設会社の寮になった。ところが、そこの社長さんが変な死に方をしちゃって……。競売にかけられたあの家を18年前に購入したのがAさん。引っ越してきた時はおばあちゃんも一緒にいたんだけど、1週間もしないうちに病気で亡くなってね。それでこの事件だから、なんだか呪われているみたいよね……」(近所の主婦)
大家族に一体何が起きていたのか。捜査の行方を見守っていきたい。