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ー まるで『M-1』前の若手芸人のよう

 

 9月7日、『キングオブコント2022』の決勝が10月8日に行われることが発表された。

「今年で14回目となる同大会。審査員は昨年に引き続き、ダウンタウンの松本人志さん、東京03の飯塚悟志さん、バイきんぐの小峠英二さん、ロバートの秋山竜次さん、かまいたち山内健司さんが務めます」(スポーツ紙記者)

 松本以外の4人は、歴代大会の“キング”たち。その称号をきっかけに飛躍し、現在では多忙を極める存在となったのがかまいたちだ。

「ボケの山内さんとツッコミの濱家隆一さんのコンビで、大阪を拠点に活動していましたが、'17年に『キングオブコント』で優勝すると、'18年4月に上京しました」(同・前)

 今では、テレビ各局が絶大な信頼を置く存在となった。

「改編が行われる10月以降は、コンビでのテレビのレギュラー番組は13本になります。実力があることももちろんですが、YouTubeのチャンネル登録者数が170万人超と若者人気があるため、番組を見てほしい層と一致しており、しかも売れているのにまったく天狗になっていないところが、起用される理由です」(テレビ局関係者)

まるで『M-1』前の若手芸人のよう

 この秋から新たに始まる番組が『イタズラジャーニー』(フジテレビ系)だ。

「昨年11月と今年6月の過去2回、特番として放送されて好評だったため、レギュラー化されることに。旅ロケの道中に、かまいたちとチョコレートプラネットが過酷なイタズラを仕掛けられる番組で、NMB48の渋谷凪咲さんがツアーガイドを務めます」(テレビ誌編集者)

 レギュラー化の発表にあたって山内は、

《2ヵ月くらいでギブアップすると思います》

 とコメントしており、テレビの仕事がさらにハードになることがうかがえる。それでも彼らが力を入れ続けるのは、漫才やコントの“ネタ”だ。

かまいたちはネタ合わせがとにかく真剣なんです。8月20日に出演したお笑いフェス『LIVE STAND22─23』では、トリで『この世でいちばん意味のない質問』という漫才を披露。テレビや劇場で何度もやっているネタなのに、本番前に壁に向かってネタを繰り返し練習していて、まるで、『M-1』前の若手芸人のようでした」(放送作家)

 売れっ子芸人ではかなり珍しいことだという。

「テレビ出演が増加してくると、劇場では同じネタを披露することが多い。そのため、まったくネタ合わせをしなかったり、軽く合わせる程度で済ますことが多いんです。例えば、ライセンスやFUJIWARA、フルーツポンチなどはその傾向にあります。かまいたちは“軸は劇場でのネタ”と考えているからこそ、常に完成度を高め続けている。それが、テレビでの活躍にもつながっているのでしょう」(同・前)

 コントでもテレビでも、まさにキング!