しかも、内容もよく似ている。北朝鮮ではお酒の場でそういう話が出たりするが、韓国では下ネタを聞いたことがないし、言ったらセクハラとして批判される。韓国にいるときに見た日本のピンク映画で、男性がバーで女性に卑猥なことを言うシーンがあり、映画の中だけの話だと思っていたら、日本に来てみて実際に目の当たりにしたのでびっくりした。祖父からの教えもあって下ネタが苦手な僕は、最初は慣れなくて、どう対応すればいいのかわからなかった。
日本の風俗文化は甘すぎる
また、大学時代にはアルバイト先の人が、彼女がいるのに風俗に通っていることを知りショックを受けた。風俗は、寂しさを紛らわしたい人にとってはやむをえない選択なのかもしれないけど、僕は行きたくない。数万円払って風俗店で性的サービスを受けたり、女性のいる酒場で高いお金を払う価値がわからない。同じ値段のお金を払うなら、もっと楽しいことがあると思う。何よりその数万円、数千円があれば誰かが餓死することもなかったのに……そう僕は思ってしまう。
ほかの国のことはよくわからないが、少なくとも僕が経験してきた国と比べると、日本の風俗文化は独特であると思う。それに、日本はAVの収益が世界一だという記事を読んだこともある。韓国で最初にできた友達はそういうものを見るのが普通だと言った。でも、AVにハマって変なまねをする人もいるし、子どもたちにはよくない影響を与えると思うところもある。僕の考えは、古くさいのかもしれないけれど。
あと、驚いたのは、混浴だ。ヨーロッパでも男女一緒にサウナに入る文化があるらしいけど、裸で男女が同じ浴槽に入るというのは信じがたかった。僕が実際に入ることはないと思うが、どんな様子なのか見てみたい気はする。
韓国や中国と比べて、日本人はマナーのよさや人に対する心遣いが優れている。それは店での接客にも表れていると思った。僕はそういう点が好きで、日本に住んでいるというのもある。人に対する心遣いを学べるのは大きい。これは、北朝鮮や韓国にいたらなかなか経験できない。