スポンサーが撤退できないウラ事情
当時、東出が出演していたドラマは1話ごとの後半は『ACジャパン』のCMが流れるようになった。その理由はなぜか。それはスポンサーにも非難の矛先が向けられるからだ。出演者が不祥事を起こすと、ドラマのスポンサーをしている企業に直接クレームを入れる人が多くなるのだ。大手広告代理店の社員によれば、「なかなか撤退しずらい」裏事情があるのだという。
「各局のドラマには高視聴率を獲る枠があり、たとえばTBSの日曜9時から放送される『日曜劇場』の枠などは、固定のメインスポンサーが名を連ねている場合が多い。『六本木クラス』も『ドクターX』などが放送された人気枠です。出演者に不祥事が起きたからといってスポンサーを撤退してしまうと、その空いた枠にほかの有名企業がすぐに入ってしまう。ゆえに簡単に抜けられないといった事情があるんです」
しかし、高視聴率を叩き出す枠は手放したくない。そういった事情からとられる策が『AC』のCMなのだという。
「スポンサー企業としては『CM枠はキープしておきたい』ですが、『不祥事タレントが出演している番組に自社のCMは流したくない』という思いがある。ということで、スポンサーフィー、つまり広告費を返してもらうことはないですが、自社のCMを自粛して『AC』の広告が入れるようにするんです。『六本木クラス』の放送は残り僅かですからそうなることはないと思いますが、CMが『AC』になったら、スポンサーにも相当非難の声が寄せられていると考えていいと思います」(同・大手広告代理店社員)
過去の事であり、すでに解決しているというが、これだけ多くの人を巻き込むことになってしまった香川の“狼藉”。決して許されるものではない。