吉田拓郎さんらしい決断に納得

 坂崎が強い影響を受けてきた先輩のひとりで、THE ALFEEにとって下積み時代の恩人である吉田拓郎が年内での芸能活動引退を発表した。また、高見沢が『Forever with you~永遠の愛の歌~』('20年)を芸能生活60周年の記念作品として作曲・編曲を手がけ、THE ALFEEとしてレコーディングにも参加した加山雄三も年内でコンサート活動を引退する。

高見沢「こればっかりは、本人じゃないとわからないことですから。お疲れさまでしたとしか言えないですよ。永遠というのは無理ですから。やっぱり、ある程度のところにきたら、引き際ということを意識するようになるのかなとは思います。ですから、ご本人の決断というのは支持したいです」

坂崎「僕は、拓郎さんが最後のテレビ出演とおっしゃった『LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP』でご一緒させていただきました。最後ということでしたが、ぜんぜんしみったれた感じではなくて、明るくて。これまで拓郎さんの近いところにいた僕らとしたら、あの方の性格とか生き方を見てきたので納得しますよね。もちろん、ファンとしては、ライブを見たいですよ。でも、拓郎さんがご自分で線を引くのは、らしいなって感じがすごくします。英断だなと思う」

 放送では、ハワイで番組収録があったら出演すると話していた。

坂崎「決まったらハワイに行くんじゃないですかね。そういう人ですから(笑)。それと、山本潤子さんも、ご自身が納得できるようなパフォーマンスができないからか、休養に入られて。やはり残念です」

『LOVE LOVE あいしてる』に準レギュラーとして出演し、大ヒット曲に『翼をください』がある山本潤子も無期限休養を宣言している。

桜井誰でも必ず終わりがあるわけで、それを決断するということもすごく大変な勇気がいることだと思います。加山さんでいえば、85歳まで現役でステージに立ち続けたということは残るわけじゃないですか。だから、われわれは、来年結成50年、再来年でデビュー50年になりますけれど、ひよっこだなと思いますよ。いままでずっと加山さんを見てきて、“まだまだだな”と思いながら続けてきたんですから。加山さんと同じ85歳までバンドが続けられるのかは少し疑問ですけど、やはり素晴らしい足跡を残してくれた方ですから、それは永遠だと思います。同じような決断をされた、ほかの方々にしても同じですね」

高見沢ただ、僕らとしては、まだ、できていないこと、やり残していることが、たくさんあるように思うんです。そして、ありがたいことに僕らのことを待ってくれている人たちがいる。コロナ禍でライブができなかったから、少しずつ情熱がなくなっていってしまったんじゃないかと心配してたら、逆に高まっているようでホントにありがたいです」