また批判を呼んだのはコメント自体だけでなく、これまでのさまざまな事情が絡んだ結果ともいえるようだ。
信ぴょう性のない城田の発言に怒りの声
「城田さんは8月に取材を受けた今回の『キンキーブーツ』についてのインタビューにて、“今回は初演、再演とやって来たキャストがほぼ揃っていて、その中に僕が入っていくので、積み上げて来たものを壊しちゃいけないという思いと、いい意味でぶっ壊してやろうという気持ちがあります。”とも話していました。ぶっ壊すが指すものは“日本のキンキーブーツ”、すなわち春馬さんが心血を注いだキンキーブーツでもあります」
同じインタビューで城田は次のようにも語っていた。
《「日本初演(2016年)は、僕は同時期に『エリザベート』に出演していたので観られなかったんです。最初に観たのは2017年かな、ニューヨークに行った時にブロードウェイで」》
前出のように城田は『ミュージックフェア』にて「16年、19年と日本でも上演されてそっちの方も観まして」と話している。日本で観たのか、観ていないのか……。
「城田さんは春馬さんについてメディアでまったく触れないというわけではありません。今回のキンキーブーツのオーディションを受けた理由として、春馬さんから“いつか優くんにもローラを演じてほしいんだよね”と言われたと春馬さんの死後に明かしています。
ファンから見れば、城田さんの発言は信ぴょう性がなく、それゆえに熱意も感じられず、そのうえ春馬さんのかつての発言をさも自分発信のように語る姿、都合がいいときだけ春馬さんの名前を出すような姿に怒りを感じてしまうわけです。“利用するな”と」(前出・テレビ局関係者)
一方、城田の発言の意図について、ある舞台関係者は次のように“擁護”する。
「番組での発言はちょっと誤解されて伝わっているんです。まず『キンキーブーツ』について、城田さんが初めて観たのはブロードウェイ。日本版を観たのは'19年です。
城田さんは“16年、19年と日本でも上演されてそっちの方も観まして、”と言ったけれど、“16年、2019年版どちらも観た”という意図では発言してないのですが、両方を観たかのように切り取られてしまっており、それが誤解を生んでしまったというか……」
春馬さんはこの世にいない。いかなる“暴露”に対しても、いかなる“事情”に対しても、彼が反論することは叶わない。今を生きる人が“三浦春馬”という稀有な才能を語る際は、“春馬さんはもう否定も肯定もできない”ことを念頭にリスペクトを持って語るべきだろう。