そして、ガーシーはすでに「逃げ場」を失っているとの向きもある。
冒頭で立花氏が講じたように、参院が実際にガーシー議員の「除名」に動いていると仮定した場合、「このケースでは、さらに細かく言うと国会法第124条の方が適用されると思います」とは政治評論家の有馬晴海氏。
《議員が正当な理由がなくて召集日から七日以内に召集に応じないため、又は正当な理由がなくて会議又は委員会に欠席したため、(略)故なく出席しない者は、議長が、これを懲罰委員会に付する。》
登院しか議員を続ける道はない
議員が不祥事を起こした際によく耳にする「議員辞職勧告決議案」のように、「辞職を勧める」といった要請ではなく、議院から強制的に議員職を解かれる法律があるようだ。
「当選しているにもかかわらず、自ら“登院しない”と議員の仕事と資格を放棄しているわけです。これが“正当な理由ではない”に当てはまり、辞職勧告の議論もなく辞めさせるという方向に向かうのだと思います。
つまりは離党するしないは全く関係なく、議員剥奪される、除名される可能性があるということです」(有馬氏)
ガーシーが無所属の議員として除名されたとしても、その“後釜”に収まるのはやはりN党からの繰り上げ当選とのこと。なるほど、「痛くもかゆくもない」。
前出の政治部記者は「もしも全てが立花氏の“策略”だとしたら」と、その“政治家”ぶりに舌を巻く。
「そもそも“除名”という仮定を持ち出したのは、参院ではなく立花党首。どこか世論を誘導しているような、それでいて東谷氏を擁護して“恨み”を買わないように立ち振る舞い、あとは参院が動くのを待っているような……。
2人の間にどんな決め事があるかは計りかねますが、東谷氏が議員を続けるにはもう登院するしか術がない。でも、それこそが立花党首が困ることのように思えるのですが(苦笑)」
10月4日、自身のインスタグラムを更新して《オレにしかできひん政治家のカタチ見せたるわ!》と、なおも議員ぶっていたガーシー。センセイの知らない内にタイムリミットは迫っている、のか。