趣味の時間を作るには、妻のご機嫌とりが1番大事!?

中尾「子どもが9歳になると余裕も出来てきて、自分の趣味の時間も作りやすいですよ。ただ1番大事なのが、妻の機嫌をとることです(笑)。どの家庭もそうだと思いますが、例えば釣りに出かけるなら、その数日前から家事を手伝ったり、あらかじめ伝えて調整して。

 当日もちゃんと子どもを学校に送った後に出かけて、帰ってきたら一緒に子どもとお風呂に入りました! 自分ばかり満喫するのは良くないので、ちゃんと家庭の空気作りも大事にしています」

澤井「素晴らしすぎる(笑)。今後の参考にします(笑)」

中尾「ただ自分も昔は、子育てとか家庭のことで散々失敗しましたよ。夫婦喧嘩もするし、自分の機嫌で子どもを叱ったり……。子どもが1歳の頃なんか右も左もわからない状態で、ほぼなにもしてなかったですから。今思えば本当に反省してますよ」

澤井「そうおっしゃられると心強いです。先日ウチも家族全員が高熱になってしまって、もう子どもがめちゃくちゃ心配で。子どもが小さいと予期せぬ出来事も起こるのでテンパってばかりです」

中尾「僕の場合は、妻の仕事復帰が早かったので、息子と2人の時間が長かったですね。それこそ子どもが1歳ぐらいの頃は、ミルクを温めて、温度は大丈夫か調べて、ようやく飲まそうとしたら“全然飲まないじゃん”みたいな。本当に大変でしたね。

 今でも忘れないのですが、初めて息子と2人でお留守番している時に気を張りつめすぎて、妻が帰ってきた瞬間に高熱が出たんです。それぐらい子育てってしんどいですからね。今では息子も成長し、僕も少しは経験値が上がった気がします(笑)」

澤井「子育ても年齢とともに慣れていくものなのですね……。ご自身で『こういうパパでありたい』と理想像も変わっていくものですか」

中尾「僕の父親がいわゆる昭和感のある怖い人だったんですよね。そのおかげで自分はまともに成長できましたし、父親としてある程度の威厳は必要かなと思ってます。ただ一方で、子どもがなんでも話してくれるような父親でもありたい。普通は親に言いづらいことでも相談してくれるような懐の深い親父になれたらなあと。その理想像に近づくためにどうすれば良いかは、プチブランチで勉強させていただきます!」

澤井「僕もプチブランチを観て学ばせてもらいます(笑)。本日はお忙しい中ありがとうございました!」

中尾「ありがとうございました!」


構成・文/佐藤隼秀 撮影/山田智絵