「亀山のセリフじゃないな」

 約14年ぶりに2人がタッグを組む姿にSNSでは《伝説のコンビ復活に感動》《亀山が卒業してから相棒離れしてましたが、全部見ちゃいました》と喜びの声があふれた。

相棒』をこよなく愛するコラムニストのペリー荻野さんは、第1話を見終えて、

「亀山が変わってなくて、懐かしい感じでした。それにはしっかり理由があります。2代目以降は察しが良くて、右京さんがすべて説明しなくても理解するような人たち。反対に、亀山は察しが悪くて落ち着きがない。右京さんが引っ張っていこうとしても、それに負けずに亀山が突っ走っていくという空気感が、懐かしさを感じさせた要因だと思います」

 こうしてカムバックが実現したのも『相棒』だから。

「ほかにもバディもののドラマはありますけど、14年も離れていて、また戻ってくるというのは新しいパターン。それができたのは、右京さんが変わらずに『相棒』の“味”を守ってきたからです」(ペリー荻野さん)

 一方で、脚本について《なんか脚本がいまいちな気が…》《登場人物の行動が薄すぎて全然感情移入できない》と戸惑いの声も……。

2人の再会シーン。亀山は右京を驚かせようとしたが失敗した(番組公式インスタグラムより)
2人の再会シーン。亀山は右京を驚かせようとしたが失敗した(番組公式インスタグラムより)
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 特に批判的な意見が集まったのが、命の重さについてのシーン。脅迫されている亀山がアイシャの命と旅客機の乗客乗員150人以上の命を天秤にかけ、「1対150。アイシャがどんなに素晴らしい人間だとしても、1つの命です。150の命と引き換えにしていいとは思いません」という発言に《亀山っぽくない気がする》とイメージとのギャップを感じた視聴者も多かったようだ。

「亀山のセリフじゃないなというのはありました。過酷な国にいて、何か見てきたものがあるかもしれないので、今後語られるシーンがありそうですね。また、理不尽なことが多い社会情勢について、海外を経験した亀山ならではの思いも出てくるかもしれません」(ペリー荻野さん)