味の落ちる“パクリ店”が今後も増殖か
同店は現在、3店舗を構えている。3店舗しかないのに、増えているというのは……。
「ハンバーグを焼いて、炊いたご飯にのせて丼にして出すというやり方はまねしようと思えばすぐにできるわけです。“焼きたて”も同じ。言ってしまえばファミリーレストランのハンバーグだって焼きたてですからね。“炊きたて”はどこまでを、つまり炊きあがってからどれくらい時間が経過したご飯までを炊きたてとするかによって難しさはありますが、まねしやすいスタイルではあるわけです」
事実、ハンバーグ丼の店は増えている。
「外食チェーンを手広くやっている会社などがスタイルをまねて出店するケースが増えていて、だから“最近、ハンバーグ丼の店が増えている”という印象となっている。また挽肉と米はどちらかというと独特な店名といえますが、スタイルをまねた店も似たようなフォーマットの店名にしていることも増えた印象を抱く理由の1つ。それゆえに“珍店名”を売りにしていた高級食パン店と似たような“怪しさ”をハンバーグ丼店に感じる人も出ているようですね(苦笑)」
挽肉と米は前述のとおり3店舗のみ。ホームページにはわざわざ《※店舗は吉祥寺・渋谷・京都の3店舗のみです。》という記載がある。“スタイルと名前が似た店が増えている”ことを示す記述といえる。
「挽肉と米は以前から人気のハンバーグ店が手がけているだけあって、単純にハンバーグが美味しい。スタイルをまねただけの店の味とは一線を画しているとは思います。しかし、味の落ちる“パクリ店”が今後も増殖すると、十把ひとからげに捉えられかねない。挽肉と米は、自身の店舗を今後どれだけ“ブランド化”できるかが重要でしょう。そのために広告代理店や飲食チェーンに詳しい人たちの力を借りたのでしょうけど」
ブームになるか、はたして。