どう考えてもフラれるほうがつらい
恋愛で別れを切りだす人が「フるほうだってつらい」と言ったりしますが、いやいや、どう考えてもフラれるほうがつらいでしょう。フッた側は新しい恋人のところにいくのかもしれませんし、一人になって静かな時間を取り戻したり、まだ見ぬ恋に備えて自分磨きに精を出すのかもしれません。しかし、フラれた側は別れに表向き納得しているように見えても、恋人を失った喪失感や、どうして恋人が自分から去っていったかなど、正解のない問いを延々と一人でして眠れぬ夜を過ごすこともあるわけです。将来的には立ち直ると思いますが、フったほうとフラれたほうが同時期に等しくハッピーということは、ないように思います。
だからといって、私はryuchellに配慮がないと責めたいわけではないのです。ある時まではある人のことで頭がいっぱい、ある人を最優先にしていたのに、ある時から「言われたら思い出す」くらいの存在になっているなんて経験は、誰でも一度くらいあるのではないでしょうか。それが人と人とが別れるということだと思うのです。
ryuchellが「自分たちはハッピー」と本気で言っているとしたら、それはpecoがryuchellを暖かく受け止めているからだと推測します。もしそうなら、pecoは無理をして相手を理解しているフリをしていないか、ryuchellはpecoに甘えすぎていないかを考える必要があるのではないでしょうか。
離婚はもちろん、卒婚、卒母など家族の多様化が進んでいます。決められた役割を下りて、自由になる人が増える一方、別れも格段に増えていくことが予想されます。人生に別れはつきものですが、これからの私たちは「別れ方」と「別れからの立ち直り方」を学ぶことが必須の時代になるのかもしれません。