3カ月間という期間も理にかなっています。前述のビザの話だけでなく、英語の伸びを実感するのも3カ月くらいを要すると言われており、語学学習の効果を感じられる最少単位がちょうど渡辺さんの留学期間です。ただ、これは個人差があります。3カ月でも伸びを実感しない人もいますので、可能であれば1週間でも留学期間が長いほうが有利となります。
2022年10月現在、同じような留学をした場合の費用感は大よそこのような感じです。
*レートや学校・コースによって変動があります。
<3カ月間ニューヨークの語学学校に通った場合>
語学学校の入学金+授業料(3カ月分) 60〜80万円
滞在費用(ホームステイ・1日2食)50〜60万円
航空券+燃油サーチャージ 15〜20万円
空港送迎(片道) 2〜3万円
海外旅行保険(3カ月間)5〜6万円
留学費用計 132〜169万円
渡辺さんはマンツーマンレッスンを受けているとすれば、ニューヨークだと1回につき平均1万円くらいかかるので、1週間あたり5回受けたとして5万円、12週間だと60万円とかなり高額になります。
効率よく学べる選択肢が増えている
現在は円安と燃油サーチャージの高騰により渡辺さんが渡航した2014年に比べて費用が高くなっています。対策としては、滞在方法でルームシェアを選び自炊するとか航空券でLCCを活用するなどの工夫をしても良いかもしれません。
またマンツーマンレッスンは、欧米は費用が高いため、最初からマンツーマンレッスンを希望する方はフィリピン留学からスタートするとかなりコストパフォーマンスは良くなります。
また2014年にはあまりなかったことですが、現在はオンライン留学のバリエーションも豊かになっています。対面のコースを数週間オンラインに切り替えるだけで、対面での英語コースよりも授業料が抑えられるうえ、滞在費用もその間はかかりません。
英語力向上のために少しでも長く英語授業を受けたいという場合は、「オンライン留学+現地授業」というハイブリッド型で学ぶことで効率よく学べる選択肢が増えてきているのです。
渡辺さんはアメリカでの成功、小島さんはマーケットが大きい中国への進出というように、留学のデスティネーション(目的地)選びにはそれぞれの思いがこめられているのも事実です。効率性と留学先への思いのバランスがこれから必要なことかもしれません。