体罰が発覚したのは、被害生徒の保護者から面談を求められた男性教諭が学校に報告したため。同校は部の保護者説明会を開いて謝罪した。保護者からは、男性教諭が日常的に部員の頭や肩を叩いていたとする指摘があったほか、暴言も明かされた。男性教諭はじゃれ合いのつもりだったという。
「合同練習会で他校の監督に“こいつらクズなんですよ”と話すのを部員が聞いてしまい、ショックを受けたそうです」(前出の校長補佐)
毒舌なところもがあるが、生徒思いの先生
定時制高校などを経て同校に着任して5年目。ソフトボールの指導は初めてだが、野球経験があり、バッティングや守備などを鍛えてチームを強化してきた。
同校はアスリートコースがあり、サッカー部やバレーボール部、ソフトボール部などが強化部に指定されている。
学校が事件後、全ソフト部員に男性教諭について聞き取り調査したところ、
「厳しい」「機嫌のいいときと悪いときがある」
と指摘があった。
また複数の部員から、「被害生徒には特に厳しくあたっていた」と共通意見が出たという。
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10月12日付でソフトボール部の男性顧問は懲戒解雇になったというが、女子部員は病院で「うつ症状がある」と診断されるほど今も心の傷を負っている。