想定来場者数は過去最多の60万人、総額39億円の経済効果が期待されると報じられたが、手放しに喜んではいられない。
韓国の圧死事故「対岸の火事ではない」
「ハロウィンを前にした10月29日の夜、韓国・ソウルで起きた『梨泰院圧死事故』の衝撃は、あまりにも大きかった……。大勢の若者が折り重なるように倒れ、日本人女性2人を含む150人以上が死亡しました。
テレビやSNSで拡散された映像を通し、多くの人が“群衆雪崩”の恐怖を目の当たりにしたことで、人が集まることで命を落としかねないという認識が、広く国民に根付いたのです」(テレビ局関係者)
その結果、開催前から注目を集めた『ぎふ信長まつり』も“対岸の火事ではない”という見方が強まった。
「“抽選に外れた人は、行かないでほしい”と呼びかける人もいますし、抽選に当たった人でも“群衆が怖いから”と観覧を辞退する人まで出ているそう。
安全強化のためにDJポリスが配置されるとはいえ、現地へ出向くハードルは格段に高まってしまいました」(前出・地元紙記者)
こうした中、当日はどのような対策が施されるのか。岐阜市経済部経済政策課担当者に問い合わせると、
「非常に多くの来場者が見込まれることから、警察関係者などとともに安全対策には万全を期してまいります。ただ、来場者のご理解、ご協力なくしては、十分な効力を発揮できません。
例えば、武者行列観覧後にJR岐阜駅へ向かう方には、安全確保のため迂回ルートで誘導します。交通誘導員の指示には必ず従っていただきたいです」
“木村信長”の勇姿を前に、参加者ひとりひとりのモラルが問われている。