それから1年後、30歳を超えたばかりの藤井容疑者はラーメン店で勤務していたが、たった数か月で退職。またコンビニでアルバイトをしていたようだが……。
「結局、犯行直前にコンビニは辞めたようです。翔平くんはアルバイトを転々とする生活から抜け出すために、正社員採用を希望していた。ラーメン店でも正社員を目指していたんじゃないかな」(前出・近所の住民)
店長ではなく、ラーメン店を恨んでいた?
店長への個人的な恨みではなく、正社員になる夢を断たれた同店への恨みだったのではないか。犯行時間をあえて客が多い日曜日の昼どきを選んだのも、犯罪をセンセーショナルなものにして同店へのダメージを狙ったとも考えられる。
そこで同店の本社へ取材を申し込んでみるも、「この事件に関することは、受け付けておりません」とあっさり拒否。
真相を知るべく、容疑者の自宅を訪ねた。そこには2年前、祖父が亡くなる直前に退院して家に戻った母親がいたものの、
「……何もお話しすることはありませんので……失礼いたします……」
と答えるのみだった。
藤井容疑者の動機の解明が待たれる。