もはや国民的アイスともいえる存在だが、40年間ずっと順風満帆だったわけではない。実は知られざる黒歴史があった……!
「心が温かくなるような、まあるい癒しの存在であることをコンセプトにしている『雪見だいふく』は、パッケージにも温かみのある赤色を使用し、丸みを帯びたデザインとしています。しかし過去に一度だけ、'95年から'98年までの期間、四角いパッケージにリニューアルしたことがあったんです。これが原因で、売り上げが一気に落ちてしまいました」
『雪見だいふく』サイズ縮小疑惑の真相
スーパーの冷凍ショーケースの中で目立つようにと配慮されたリニューアルだったが、結果的には失敗。その後、従来の丸いパッケージに戻したことで売り上げは復活した。それにしても、パッケージが丸か四角かの違いだけで売り上げに大きな差が生じるとは、デザインの力恐るべし、である。
最近では、SNSなどでアレンジレシピも話題に。中でも食パンに雪見だいふくを1つ丸ごとのせ、チーズをかけてトーストする“禁断の雪見トースト”が「おいしい」と評判に。
「意外な組み合わせですが、やわらかく溶けた雪見だいふくと、チーズの塩気のバランスが甘じょっぱく、おいしくいただけますよ」
最後に、ちょっぴり聞きにくい質問をぶつけてみた。気のせいか、雪見だいふく、昔より小さくなってません?
「お客様からもたびたび尋ねられるのですが、実は発売以来、大きさは変わっていないんです」
そうなんですか!? SNSなどでも
「雪見だいふく、あきらかに小さくなったよな」
「がんばればひと口でいけるサイズまで小さくなってる」
などの意見があふれていますが……。
「お客様がみなさん大人に成長されて、そう感じられるのかもしれませんね(笑)」
『雪見だいふく』の名誉のために繰り返す。みなさん、勘違いですっ!
昭和、平成、令和と時代を駆け抜けてきた『雪見だいふく』。昨年は、なんと発売40年目にして売り上げ最高記録を達成! みんなの心をまあるく温めるやさしい味は、時代が変わっても愛され続ける。
◆期間限定品売り上げTOP3
1位 雪見だいふく生チョコレート
2位 雪見だいふくおいしい苺
3位 雪見だいふくティラミス
取材・文/植木淳子