「それがわからないんです。ただ末吉容疑者は、1次選考の書類審査とリモートで実施したウェブ面接には立ち会っていました。2次面接が終わった後、担当した面接官は被害女性を会社の玄関まで見送っており、接触する機会はなかったはず」(同・担当者)
同県加須市で妻子と3人暮らし。約25年前にローンを組んで一戸建てを新築し、自立した子どもを含め3人の子の父親だ。
「めちゃくちゃいい人。毎朝早くスーツ姿に自転車で出勤し、ハキハキと挨拶してくれる。子煩悩で家族仲もよさそうだった」(地元の男性)
近所の住民は、
「ごく普通の男性という印象ですが、夫婦ゲンカする声がよく路上まで聞こえてきました。旦那さんは少し劣勢だったかも」
と打ち明ける。
俺最強。会社でも怖いもん無し
末吉容疑者はSNSで、
《俺最強。人の半分の肝臓で酒も飲める。会社でも怖いもん無し》
と豪語する自信家だった。地元の古参住民が振り返る。
「千葉県の漁師町の出身で、若いころは活発だった。町内会の活動に積極的に参加し、祭りでは率先して神輿をかついだ。青年部の代表を務めるなどリーダーシップがあったが、少しやんちゃだったかもしれない」
会社の同僚はこう話す。
「遅刻や早退もなく、まじめに勤務していて、酒を飲むとそれ相応には酔うものの、暴力を振るったりセクハラめいた言動をすることはなかった。酒癖が悪いという話は聞いたことがない」
だが、犯行はもちろんのこと、採用権限もないのに「内定確実」とデタラメを言って就活生を飲食店に連れ出しただけでもタチが悪い。
同社は逮捕当日、懲戒解雇にしたという。