「『アート引越センター』は今年の8月にも、引っ越し現場のマンションの敷地内で、従業員が大便して、そのままゴミとともに捨てて去ったという信じられない行為が明るみになりました。
そして今回の“いじめ”問題。逮捕者まで出て、企業イメージのさらなる低下は避けられません。かん口令を敷いて、事態がこれ以上に悪化するのを防ごうとしているのでは」(ネットニュース編集者)
ただ、同支店に関するネットの“口コミ”にはこんな内容が投稿されていた。
《過去に、ここでアルバイトをしたのですが、人間扱いしてくれませんでした。初対面の人に「〇ね」と言われたのは初めてでした》
《対応が雑でした。客の悪口は本人の聞こえない所でやってもらえますか? 作業が遅延してるのは客のせいじゃないですよ……》
など、どうも従業員の人間性を問うようなものばかり。
支店から徒歩10分ほどにある、犯行現場となった岩倉容疑者の自宅マンションの住人は、こう証言する。
「たぶん、1階の部屋じゃないかな……。引っ越し屋さんの青いTシャツがいつも10枚ほど干してあるのを見かけるので。部屋には若い男性が何人もいるみたいで、朝は駐車場に止まっている車に5人ほどの男性が乗り込んで出勤していました」
マンションは8畳の部屋にキッチンがついた“1K”タイプ。たまり場となっていた岩倉容疑者の家に、普段から複数の人間が寝泊まりする異常な状況があったようだ。
同社は「(いじめを)把握していない」
事件について『アート引越センター』の広報にも問い合わせると、
「当社の社員である岩倉については、勤務態度は真面目だったと聞いておりますが、アルバイトの森本に関しては聞いておりません。また、被害者の男性が退職した理由は“いじめ”が原因だとは把握しておりませんでした」
とのこと。さらに森本容疑者を除く社員3人の懲戒については、
「“いじめ”があったという事実も9日まで把握しておらず、今は事実関係を調査しているところです。逮捕された(社員)3人については、現在も弊社に所属しているままです。アルバイト従業員(である森本容疑者)についてはお答えできない」(同・広報)
と語るだけだった。
企業としてしっかりと全容解明したうえで発表するのか、このまま幕引きとするのか、問題へ向き合う姿勢が問われる――。