7. “おまけ”と呼ばないで
「グリコのおまけ」と口をつく人は多い。
「創業者は子どもたちの身体と心の健康の両方を大切にすることを指針にしました。グリコーゲンの入った栄養菓子のグリコ、情操教育や知育のためのおもちゃ、どちらも主役です。付随しているイメージの“おまけ”ではなく当社では“おもちゃ”と呼ぶことにこだわっています」
8. 唯一無二“鉄人28号”パッケージ
『グリコ』といえば赤いパッケージにゴールインマークがトレードマークだが、'64(昭和39)年に100年の歴史で唯一無二のパッケージが登場した。
それは当時、大人気のアニメ『鉄人28号』がデザインされた。
「グリコが番組のメインスポンサーになっていたことから、鉄人28号をおもちゃだけでなくパッケージにも採用しました。
従来のグリコのパッケージと違うデザインになっているのは鉄人28号だけです」
9. 親に大好評のおもちゃ
『ぐりこえほん』('05年)や『ペーパークラフト(紙でつくろう地球のなかま)』('09年)は、親子のコミュニケーションにひと役買うおもちゃとして好評を集めた。
「おもちゃは安心、安全性に配慮しています。どちらも子どもに安心して与えられるだけでなく一緒に読んだり、作ったりできるので親子の対話になるおもちゃが好評の要因だと思います。ミニチュアの絵本は、かわいいとお母さんたちや女性に人気でした」
10. 100周年記念の特別商品
『グリコ』100周年を記念して建築家の隈研吾氏、ゲームデザイナーの堀井雄二氏ら10人のクリエイターが“心の中にあるグリコ”をテーマにデザインした『クリエイターズグリコ』(935円税込み)が11月22日から数量限定で発売される。
隈氏は「伝統的な架橋技術を現代によみがえらせ、地域に根差す建築物のジオラマです」、
堀井氏は「床や壁を自由に組み合わせて、わくわくする冒険の1シーンを創り出しましょう」と、それぞれコメントを。