亀田興毅に勝ったら1000万円(ABEMA公式HPより)
亀田興毅に勝ったら1000万円(ABEMA公式HPより)
【写真】「ちょいちょい止まるの俺だけ?」ABEMA放送に辛辣な声

「'17年に『亀田興毅に勝ったら1000万円』という、元プロボクサーの亀田さんにボクシングで勝てば賞金1000万円を獲得できるという番組を生配信しました。大変な注目を集めましたが、このときはサーバーが負荷に耐えきれず、試合開始と同時にダウンしてしまいました。対応として、配信日夜に特設サイトにて無料放送となりました」(ITジャーナリスト)

 今年6月には、キックボクシングのRISE王者・那須川天心とK―1王者・武尊の“世紀の一戦”『THE MATCH 2022』を同じく生配信している。

「『THE MATCH 2022』では、亀田さんのときの反省を生かし、サーバーの増強やネットワーク帯域の確保を事前に行い、過去最高の接続数を想定し、券売実績に対して数倍以上のキャパシティを確保したうえで、配信に臨みました。

 また、当日は、予期せぬトラブルや障害につながるリスクに対応するため、50名以上のエンジニアがリアルタイムでシステム状況のモニタリングを行っています。失敗から学び成功を果たしたABEMAでしたが、アルゼンチンとサウジアラビアの試合はそのさらに上をいく予想以上の視聴者数だったのかもしれません。ネット中継というものは、その人のネット環境に左右されるため、どうしたって“見づらい”“止まる”という人は出てくるものではありますが」(前出・ITジャーナリスト)

ABEMAの解説はあの本田圭佑

 いよいよ本日23日、日本代表の今大会初戦となるドイツ戦が午後10時にキックオフとなる。ABEMAの解説はあの本田圭佑だ。

「日本戦のためABEMAだけでなく地上波はNHKが中継します。ABEMAは試合を通しての解説は“初めて”の本田さんという非常に強力なカードを切りました。

 ABEMAの不安要素は、地上波視聴組と食い合うとはいえ、アルゼンチン・サウジアラビア戦以上の視聴者を集めることが確実ななか、快適な視聴環境を提供できるか、になるでしょう。もし日本代表の初戦で“見れない”“止まる”という声が頻出してしまえば、次の試合までに急ピッチで配信の環境を整備する必要が出てくるでしょう」(前出・サッカーライター)

“(サーバーダウン等に)絶対に負けられない戦い”にABEMAは勝利できるか――。それ以上にまず日本の勝利を願いたい。