弁当案は23時〆切、制作時間は1時間半
最近ではフォロワーから寄せられた“嫌なことがあったけど、バスの中でSNSを見て笑ってどーでもよくなりました”というコメントがうれしかった、と語るナンシーさん。でも弁当作りに本業にSNSの更新って、いったいどんな生活リズムなの?
「弁当のアイデアの〆切は前日の23時。そこから仕込みが40~50分。朝は7時に起きて、オットさんが8時に出かけるまでに作ります」
〆切を作るのがフリーランスのデザイナーっぽい。夜と朝、合わせて約1時間半をかけて制作する。具材が足りず、夜中に車を出したことも。
「早めにアイデアが浮かべば近所のスーパーで済むんですが、遅い時間だと、もう15分車を飛ばした先の店に行かないとダメで(笑)」
そこまでして作り続ける原動力はなに?
「作品を生み続けないと死んじゃうアーティストっていますよね。類友じゃないけど、そういう人に惹かれる。それと、自分が興味あるものを紹介したくてたまらない病気」
ナンシーさんの弁当は、彼女流に昇華したファンアートであり、芸術作品なのだ!!
「でもオットさんね、最近“おむすび3つだけ”とかのふつうの弁当のほうがよっぽど感動するんですよ(笑)」
めくるめくナンシーワールド、1フォロワーとしてこれからも期待してます!!
Nancy●前衛弁当作家。デザイナー、イラストレーター。東広島市在住。著書に『つくる みせる たべる 弁当美術館』(1980円・ザメディアジョン刊)ナンシーチャンネル→https://lit.link/nancychannel