交通事故で人生が一変
「蛭田さんは以前結婚していて、息子が1人います。ですが、十数年前に彼が交通事故を起こしてしまった……。詳細はわからないのですが、それが原因で離婚することになったとか。そのころから躁うつ病を患うようになって、仕事もうまくいかなくなったと聞いています」(容疑者の知人)
だが、容疑者は無類の車好きで、事故後も車の運転はやめなかった。乗っていたのは、年式こそ古いが、現行モデルの新車であれば1000万円以上するトヨタの黒い『レクサス』。
「蛭田さんの亡くなったお兄さんは会社役員の運転手をしていたため、高級車を乗り回していたんですが、“羨ましい”って言っていました。だから無理をしてレクサスに乗っているんでしょう。お兄さんが亡くなって寂しかったのか、小型犬も飼い始めましたね。18万円もしたと本人が話していましたが……」(同・知人)
どこにそんなお金があったのか。さらには、容疑者のすべてを奪った交通事故そのものを憎むようになったとも。
「気分が高まると、正義の味方になってしまうと言っていました。だから“スピード違反をしている人を見ると注意してしまう”って」(同・住民)
世直しのつもりだったのか。だが、容疑者が取った行動は明らかな危険行為であり、“正義の味方”でもなんでもない。