遠山容疑者は現在のアパートに来る前、別のアパートで容疑者の兄と同居していた。容疑者の実家は、アパートから500メートルほどの場所にあって、
「(容疑者の)母親も、ときどき来とったですよ。当時、遠山さんは超ミニスカで子どもの父兄参観に行って、校長先生に怒られとった(笑)。夜になるとお化粧して、タクシーで飲み屋さんへ出勤する人だった」(同アパートの住民)
ここには14年ほど住んでいたようだが、
「家賃滞納で追い出された。管理会社の人たちが来て、家財道具を強引に外に出しとってね。普通じゃない異様な引っ越しやった」(同・住民)
実家を訪ねると、今は草ぼうぼうの空き地になっていた。近隣住民によると、
「建設関連会社で働いていた父親は、仕事もせんで毎日、酒ばっか飲んでは母親に暴力を振るう人間やった。そのせいか長男は長年、ひきこもりだったし、妹は中学生のときに出産した」
実家には毎日のように借金とりが押しかけていた
容疑者についても驚愕のエピソードがあった。
「容疑者は中学校時代にも兄に包丁を向けて外を追いかけよったから、止めたことがあった。気が荒い娘やったね。10代のころから金遣いが尋常じゃなくて、高価な服などを買って、毎日のように借金とりが実家に押しかけとった。それで、首が回らなくなって20歳のころには風俗で働いて借金を返済。父親も“風俗で働いて返せ”と賛成しとった」
事件後、アパートから容疑者の3人の子どもの姿は消えている。
「子どもへの虐待なので、児童相談所に預けられとるでしょうね」(同・前)
子どもたちは何も悪くない。だが、“普通ではない”母親のせいで、過酷な状況に追いやられてしまった……。