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ー チンパンジーと鹿の話

 

 12月9日より全国公開された映画、『天上の花』。詩人・萩原朔太郎の娘である萩原葉子の小説『天上の花ー三好達治抄ー』が原作で、萩原朔太郎を師と仰ぐ三好達治と、朔太郎の妹・慶子の愛憎劇を描いた物語だ。

 主演の東出昌大が同作品のプロモーションとして映画メディアからインタビューを受けた動画がYouTubeで配信された。そのなかで彼が語ったことがSNS上で話題になっているという。

 男女間の愛憎劇が描かれる『天上の花』にかけて、インタビューのなかで東出はこのような質問をぶつけられた。

自身にとって“愛”とは?

チンパンジーと鹿の話

 眉間に皺をよせた彼は「うーん」と悩むような様子をみせて、こう答えたのだ。

昨日、たった50秒のYouTubeの海外の動画なんですけど、チンパンジーが自分の子どもが死んだと思ってたのに、その子が動き出したときにギュッ……て掴んでこうやって身体を揺する動画があったんです。愛だなぁとすごい思いました。言葉では説明できない、愛しくて愛しくて仕方ないんだなというのが愛だと思います

親チンパンジーが子どもを抱きしめる様子を再現した東出昌大(『moviecollectiom』公式YouTubeより)
親チンパンジーが子どもを抱きしめる様子を再現した東出昌大(『moviecollectiom』公式YouTubeより)

 現在は東京を離れひとりで山小屋生活を送っている東出。チンパンジーの話に続けて狩猟で親子の鹿を狩ったエピソードも披露。

僕は狩猟をやるので、親子の鹿がいた時に、親鹿を捕ると小鹿がその周りで鳴いてたりするんです。これは愛なのか、お母さんがいないと生存できないが故に本能的に鳴いているのか、それは鹿さんに聞けるわけもないので、分からないんだけど

 そしてこのように総括してみせた。 

愛ってなんだろうな、と思いながら、それでも僕は身近の好きな人や友人に鹿肉を振る舞って、みんなで食べて“うまいうまい”って言ったりしているので……う〜ん、なんでしょうね、愛って。愛って難しいですね

 この回答に対してSNSでは、

「意味が分からなさすぎて爆笑しちゃった」

「東出くんが愛を語ってるの面白すぎて元気が出ました! このくらいのメンタルでみんないこうな」

 と、シュールな回答をコメディーとして捉えた者もいれば、彼が“愛”を語ること自体に反感を覚えたユーザーも多く、

「何を言っているのかわからない恐怖映像すぎる」

「動物で例え返しすれば切り抜けられるって思ってるのかな?」

「1番聞いちゃいけない相手だと思うけどなぁ。どう答えたって地雷踏み抜きそうだよね。本当に、どの口が言ってるんだか……」

「つまり、愛とは“狩る”・“食べる”ってこと?結局狩猟の話しかしてない気がするんだけど……。この人は本能なのか愛なのかとか考えながら親子の鹿を撃つの? サイコパス」

さんが大好きな鹿を狩る話をする空気の読めなさ……流石としか言いようがない」

 といったコメントも寄せられていた。

 東出と言えば、映画『寝ても覚めても』で共演した女優の唐田えりかとの不倫が2020年に発覚。元妻のとは“おしどり夫婦”として認知されていたこともありイメージは転落。その後、との離婚や、育児に非協力的だっただけでなく子どもの養育費が「3人で合計3万円」だったことなどが報道され、大炎上した過去があった。

映画『寝ても覚めても』舞台挨拶にて、優しく唐田の手をとる東出(2019年8月)
映画『寝ても覚めても』舞台挨拶にて、優しく唐田の手をとる東出(2019年8月)

 ちなみに東出は離婚から翌年の10月、撮影ロケ地にハーフ美女を3連泊させたとして「もう新恋人ができたのか」と再び炎上。ついに所属事務所も堪忍袋の緒が切れたのか、この件を受けて契約終了となった。前述の通り、現在東出は世間から離れた山の中で、狩猟などを通じて生活しているという。

 現状の東出の生活に対しても、SNSでは、

どんな生活しててもいいんだけど、ちゃんと養育費は払って欲しいよね

 といった、辛辣なコメントが多い。

 一見皮肉にも思える質問に対し、まんまと地雷を踏むことになった東出。彼がすでに「愛」を知っていたなら、これほど多くの人を傷つけることにはならなかっただろう。