中居の気遣いとエンターテイメント力は母親譲りなのだろう。しっかり、“見出し”になるようなネタを持たせてくれたのだった。そして気になる結婚について聞くと、

今の女性は強いから、もうご主人はただ相手の方についていくだけで、女性のほうに握られてみたいな、今はみんなもうそれ(笑)。やっぱり女性が主導権握ったほうが家庭的にはうまくやっていけるみたいですよね】

 自身の経験も踏まえてか、男は“尻に敷かれる”ことを説いた絹代さん。それでも、

【まあ、けっこうひとりでエンジョイしてるから、食事と健康さえ気をつけてくれれば、(結婚は)本人の気持ち次第でいいですけどね】

 と、母親として本人の気持ちを尊重したのだった。

母親の取材時も“激ヤセ”だった

 実はこの時に、息子の“食事と健康”を心配してみせたのには理由があった。当時の中居はというと、頬が痩けるほどに“激ヤセ”。2008年11月公開の映画『私は貝になりたい』の役作りのために、食事制限によって10キロ近く体重を落としていたからだ。

 これ以前にもドラマや映画の撮影、またコンサート出演の前に急激なダイエットで身体を絞っては臨んでいた中居。芸能界という特殊な環境に身を置いている息子を、母親として心配するのは当然のこと。

(撮影が)終わったから、(リバウンドが)ちょっとね(苦笑)。もともと、仕事が不規則だから、どうしても遅くなってしまうんでしょうけど、夜食がいちばん身体に悪いですし、“食べないように”って言っているんですけどね。それでまた、太る要素のものが好きなんですよ。カップラーメンとか油ものとか(笑)】

 多忙を極めたスケジュールによるストレスからか、暴飲暴食グセもあり、タバコとアルコールの過剰摂取、そして睡眠不足を自覚する、「生活習慣病」予備軍とも言えるような生活。35歳とまだ若さで乗り切れていたが、50歳を迎えた今になって溜まりに溜まった“ツケ”を払っている状態なのかもしれない。