感覚の違いがわかるよろこびを共有

 逆に“骨董コンビ”の中井と佐々木が大先輩となる、カリスマ波動アーティト“TAIKOH”を演じる関ジャニ∞の安田章大や、TAIKOHクリエイション代表で謎の美女役の中村ゆりなどの新キャストから、友近や森川葵といったおなじみのメンバーまで幅広く出演している今作。改めて、3度目の共演となったバディの魅力を聞くと、

中井「コメディーでいちばん大事なのは距離感。馴れあいにならない距離感を演者同士が持つことだと思うんです」

佐々木映画は、お互いがそれぞれの人生を歩んでいる中の一部分を切り取っている。野田と小池は兄弟や家族のようにずっと一緒にいる関係性ではないので、2年に1回、騒動が起こったときにタッグを組む緊張感を持っていないといけない。そのふたりの距離感が、心地いいんです」

中井「僕は、野球で例えるならば、つねにどちらかが“ピッチャーとキャッチャー”になるんだと思っていて。その役割を瞬時に理解しあうことができるのが、蔵之介くん。一緒に芝居を作っていくなかで、それはすごく幸せなことだと思います」

佐々木「喜劇をやるとき、どれだけ間合いなり、感覚なりを共にできるかがとても大きい。だからこそ、ぴったりハマるといちばん楽しいのが喜劇ですね」

中井「コメディーの間合いは、ゼロコンマ何秒の勝負だと思っているんです」

佐々木「説明するのが難しいんですよね。感覚でしかないので。でも、貴一さんは、しっかりとそのゼロコンマの秒を刻んでくださる。そういうことを感じることができるのも幸せなんです。よろこびを感じてしまう」

中井「そうそう。わかる(笑)」

 息ピッタリの骨董コンビが活躍する爆笑開運エンターテインメント。最後はホロッと涙する感動も待っています。