そんな憂氏とEさんの是非を問う中で、《尼崎にある堂安兄のサッカー教室が別の意味で心配になる》との意見も上がっていた。憂氏もかつては、2018年にJ3・AC長野パルセイロに入団したプロサッカー選手の経歴を持つ。

 しかし、選手としてプレーした期間は短く、2020年に社会人リーグのチームに移籍すると翌年に引退。そして2022年3月に、自らが代表となって『NEXT10 Football Lab』を設立し、翌月に兄弟の地元・尼崎市のショッピングモール屋上にサッカースクールを開校したのだ。

 弟も共同運営者として携わる同スクールには、昨年11月の時点でサッカー選手を夢見る約200人の子どもたちが通っており、後のW杯効果でさらに入校者が増えたことだろう。

兄のスクールの“広告塔”を務める弟

 公式HPのトップページには当然ながら、憂氏ではなく、律のビジュアルとともに《NEXT10から世界へ》との文字が浮かび上がる。が、兄はコーチ陣に連ねるも、弟が指導にあたるわけではなさそうだ。

「もちろん、律選手も子どもたちにサッカーを教えたい気持ちは山々でしょうが、現役選手、しかも海外チームの所属するだけに常勤コーチとして携わるわけにもいきません。

 それでも入会申込リンクなど所々に画像が使われていることから、現時点での律選手の主な役割は、兄のサッカースクール運営を手助けするための“広告塔”なのかもしれませんね」(サッカー情報サイト・編集者)

 2020年12月、日本代表チームが決勝トーナメント進出を決めた直後に、【堂安律の兄・憂氏】として『デイリースポーツ』の取材に答えていた兄。やはり弟の活躍でスクールへの入会問い合わせが連日続いているとして、

《夢を与えています。弟ですけど、サッカー選手として、人として、リスペクトに値するなと僕も思いました》

 “DMナンパ”が拡散・炎上して間も無く、自身のインスタグラムをアカウントごと削除した憂氏。自身もまた子どもにサッカーを教える側、夢を与える側として軽率な行動を反省していることだろう。