目次
Page 1
Page 2
「この年賀状、誰から送られてきたの……?」
新年の幕開け早々に世間を騒がせた、CONNECTIT社の運営するサービス『スマホで年賀状』のトラブル。アプリで手軽に年賀状を送れる国内最大級のサービスとして多くの利用者を抱えていた分、その影響は最大で数十万人に及ぶと同社は発表している。
年賀状アプリで差出人不明の不具合
「年賀状の差出人欄に、運営会社の広告が記載されており、差出人不明の年賀状が届くという現象がSNSで数多く報告されました。トラブルの対象となったのは“直接投函”サービスを利用した一部のユーザーとのことです」(全国紙記者)
直接投函サービスとは、アプリで作成した年賀状をそのまま届け先へと配送してくれるサービスのこと。ほかに作成した年賀状が一度自宅へ届き、利用者自ら投函するサービスもあったようだが、こちらでは不具合は発生していないという。
「最近では年賀状の風習そのものが廃れつつありますが、仕事での付き合いや結婚・出産の報告など、コミュニケーションツールとしてまだまだ重要な役割を果たしています。本サービスを用いてそうした報告を行ったユーザーにとっては、まさに悪夢のような出来事ではないでしょうか」(同・全国紙記者)
今回のトラブルについて、運営会社は対象者への返金や差出人名が正しく記載された年賀状の再送などの対応を発表。しかし、そもそもトラブルが発生した経緯を指摘する声も多い。
「なぜ検品作業の段階で発覚しなかったのか、プログラムのチェックが行われなかったのか。年賀状が届くまでミスに気付けなかったのは、あまりにも杜撰(ずさん)だと言わざるをえません。個人情報を扱う企業として、その管理体制には疑問が残りますね」(ITジャーナリスト)