「自分と重なる点も多いような気がします。新しい武田勝頼を表現していければと思います」
アツく意気込みを語る眞栄田郷敦。1月に放送が始まったNHK大河ドラマ『どうする家康』で、戦国武将・武田信玄の息子役として今後、登場する予定だ。
「郷敦さんは、ご存じ千葉真一さんの息子で、兄は新田真剣佑さん。2019年公開の映画で俳優デビュー後、立て続けに話題のドラマや映画に出演。昨年秋から放送されたフジテレビ系ドラマ『エルピス』では長澤まさみさんと共演。新米のテレビマンがジャーナリズムに目覚めていく過程をワイルドさとナイーブさの両面で見せ、圧倒的な存在感のある演技が絶賛されました」(テレビ誌ライター)
今後の活躍が期待される郷敦だが、こんな話が聞こえてきた。
「昨年12月ごろ、仕事を通してプライベートでも仲よくなった編集者に電話をかけて、事務所を辞めようか悩んでいると相談していたようです」(出版業界関係者)
郷敦は兄の背中を見ているのかもしれない。
「真剣佑さんは、2021年に所属事務所を退社して国内の仕事を休止し、海外に活動拠点を移しました。ハリウッド映画初主演となる実写版『聖闘士星矢』が今年公開予定です」(前出・テレビ誌ライター)
郷敦も海外に目を向けている。2022年の雑誌インタビューで「最終的には海外でも認められたいという目標があります」と明言しているのだ。そのために、現在の所属事務所を辞めるべきか、悩んでいるということか。郷敦のマネージャーに聞くと、
「そんな話はありません。彼とは仕事の話もしているし、順風満帆でやっていますよ。現在の事務所は“業務提携”ですが、ファンクラブの運営もやっています」
とのこと。そこで、郷敦を幼いころから知り、家族ぐるみの付き合いがあるという知人に聞いてみると、
千葉真一が設立した養成所に
「彼が今、悩んでいるとしたら初めて出演する大河ドラマですよ。千葉真一さんといえば、ハリウッドでも活躍したアクション俳優。もちろん大河ドラマにも何度も出演されています。その息子が“初めての大河で殺陣をやる”となれば、それはプレッシャーを感じているでしょう」
そこで郷敦が頼ったのが、父が設立したアクション俳優養成所『ジャパンアクションクラブ(JAC)』だった。
「実は『どうする家康』の殺陣を指導している方は、JAC出身。ですが、彼はさらに高みを目指しているため、今のJACにも通って細かいアクションの確認やアドバイスをしてもらっています」(同・知人)
ロサンゼルス生まれで、中学校入学まではアメリカで生活していた郷敦。前述の雑誌インタビューでは、こうも語っている。
「その前に、日本で認められることはもう絶対です」
郷敦はわかっている。“どうする?”なんて、迷っている場合じゃないことを。