所属タレントの熱愛交際、事務所の対応に変化
一方で、「結婚してからは家庭を第一にするケースも多い」佐々木氏は言う。
「ソロアイドルとして一世を風靡した松浦亜弥さんは、12年間にわたる純愛を貫いてw-inds.の橘慶太さんと結婚以降は表舞台から退き、3人の子を授かりました。元・モー娘。の藤本美貴さんは芸能活動を続けていますが、夫であるお笑いコンビ・品川庄司の庄司智春さんとの間に3人の子を授かり、仲睦まじい夫婦生活を送っています。
いずれのメンバーも結婚後は一時的にでもスパッと仕事を辞めて、家庭生活を大事にするケースが多い。また、'00年5月にLUNA SEAの真矢さんと結婚した元モー娘。の石黒彩さんも3人の子どもを抱える母として夫婦生活を送っています。お子さんにも恵まれた家庭をきちんと築き上げているのも彼女たちの共通点です」
さらに、大物スポーツ選手との交際、結婚するケースも目立つ。先述の鈴木愛理や里田まいだけではなく、ソロアイドルとして人気を集めた真野恵里菜は、サッカー日本代表の柴崎岳と'18年7月に結婚した。いずれにも共通するのは「姉さん女房であるのが特徴」と、佐々木氏。
「かねて、スポーツ界では『姉さん女房のほうが大成する』という定説がありました。鈴木愛理さん、里田まいさん、真野恵里菜さんのケースはいずれも当てはまっています。特に、里田さんの場合は田中将大選手との交際後にアスリートフードマイスターの資格を取得したことも話題を集め、献身的にメジャーリーグ時代の夫の活躍を支えていました。一時は“おバカキャラ”として注目されていましたが、あくまでもタレントとしてのキャラクターでしかなく、実際はクレバーな女性であったのが田中選手が惹かれた理由なのでしょう」
大物のスポーツ選手や俳優、タレントの心を、次々とつかむハロプロOGの面々。ところで、彼女たちは一体何をきっかけに出会うのだろうか?
「一般論とはなりますが、芸能人同士では共演をきっかけに交際へ発展する場合が多いです。例えば、元・モー娘。の安倍なつみさんは舞台『嵐が丘』で現在の夫である山崎育三郎さんと出会い、結婚しています。
かつては“所属タレントの熱愛交際に厳しく対処していた芸能事務所も、時代の流れとともに態度が変わってきました。昨今、熱愛報道を受けて『プライベートは任せています』というコメントが出てくるようになったのも変化の表れ。対して、芸能人とスポーツ選手の場合は、実際に試合が行われる会場での挨拶などを通して知り合うか、最近ではSNSのDMを経由して連絡を取るケースも多いです」
気になるのは、次に恋愛を成就させて結婚するのは誰かということ。佐々木氏は「やはり有力なのは、鈴木愛理さんと田中碧選手」だと言う。
「スポーツ選手の婚期は比較的早く、若くして結婚することが多い傾向にあります。現在、鈴木愛理さんが28歳、田中碧選手が24歳。スポーツ界にある姉さん女房の定説にも当てはまっていますし、芸能関係者からは『そろそろ結婚するのではないか』という声が多く上がっています。当初は『2022年内に結婚』とも噂されていましたが、サッカーのカタールW杯を考慮したのか、見送ったのだと思われます。田中碧選手の所属チームはドイツのデュッセルドルフで、欧米では『結婚していないと一人前と見なされない』風潮もあるため、2023年のわりと早い時期に入籍する可能性はあります」
アイドルとしての理想形であるハロプロと、恋人や妻の理想形をつかんだOGたち。今年はどんな話題を振りまいてくれるのか楽しみにしたい。
ささき・ひろゆき 芸能ジャーナリスト。『フライデー』元記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中