1月20日、山岡理事長の解任を求める保護者、卒業生、元職員ら約5000人の署名が学校に届けられた。
学生たちも山岡理事長による異常支配の“終わり”を求める。同校の系列大学に通う女子学生は、山岡理事長のこんな“異常行動”を明かす。
現金2万円を学生に渡して…
「昨年12月に大学の学長も務める理事長が、学内のイベントに出席したときのことです。理事長が胸元から現金2万円を出して、司会をしていた学生に渡そうとしたのです。その学生はお金の受け取りを拒みましたが、学内では理事長がたびたび“お小遣い”という名目で学生に直接、現金を渡すことがあったようなのです。そのお金を受け取ってしまう学生もいたようで……」
そして、こんな話を続ける。
「そのイベントで、お菓子の袋詰めが配られたのですが理事長の似顔絵が描かれたシールも入っていたんです。こんなシールにも私たちが払った学費が使われているんでしょうか? だったら、いいかげんにしてほしい。人をバカにしているとしか思えません」
別の女子学生も、
「山岡理事長の誕生日にお祝いのメッセージを書くのを強要された生徒もいるんです。理事長室にそのメッセージを飾り、来校者に“私はこんなに学生たちに好かれている”と見せびらかしているそうです。その子は“なんであんなヤツのために書かなきゃいけないんだ”って、本当に嫌がっていました。夢を探すため、夢を叶えるために大学に入ったはずなのに、理事長のご機嫌取りをしなければいけないなんて……。私たちは理事長のおもちゃじゃないんです」
’21年3月の卒業式で山岡理事長の式辞を聞いた女子学生は、今も複雑な思いを抱える。
「あの式辞を聞いて、私たちが学んできたことのすべてが否定された気持ちになりました。式を終えて校庭に出たとき、“卒業したんだ”って晴れやかな気持ちになれなくて……。2年たった今も、その不快感は残り続けています。どうしてそんな人が今も理事長なんでしょうか。1日も早く、学校を去ってもらいたい」
こういった教職員や学生、卒業生、保護者たちの思いについて、山岡理事長はどのように考えているのか。
話を聞こうと、山岡理事長の携帯に電話をすると、
「今ね、会議中なので後でお願いします」
と話し、電話が切れた。その後、改めて電話をすると理事長ではなく、学校職員を名乗る女性が出て、こう話した。
「山岡は学校に携帯を置いて帰宅しました。今日はこの電話に出ることはありません」
この学校には、もはや理事長の居場所はない─。