安達祐実より一段上の存在
芦田愛菜ちゃんの数々の伝説を見てきた芸能評論家の宝泉薫さんは、
「芦田愛菜さんを言い表すのに一番適した言葉は“積んでるエンジンが違う”という表現に尽きる。
これは将棋棋士の藤井聡太さんが対戦相手の棋士に言われた言葉なんですが、愛菜ちゃんもまさにそれ。対比しようにも対比の対象がいないんです。
たまに名前があがるのが安達祐実さんですが、台本を覚える力や理解する能力は愛菜ちゃんのほうが一段上だったでしょう。鈴木福くんや鈴木梨央さんといった同年代の子役がいますが、彼らから見ても愛菜ちゃんは見上げる存在であって肩を並べる存在ではないと感じます」
とはいうものの、女優として作品には恵まれていない、と続ける。
「『マルモのおきて』のあとに彼女が女優としてすごい当たり役に出会えたかというと思い当たらない。ただ、生き方がもうすごい。ノースキャンダルのまま難関中学合格や『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』でのスピーチなどですごさを見せつけてきている。CM選びもそつがないし、業界全体も愛菜ちゃんの評価に傷がつかないように守っている雰囲気を感じます。
令和の始まりは愛菜ちゃんのスピーチであったように、令和の世の中を照らしてくれるような存在になっていくのでは」
芦田愛菜ちゃん“すごいぞ”年表
'04年6月23日 兵庫県西宮市にて生まれる
'07年(3歳)母親のすすめにより芸能界へ
'09年(5歳)『ABC家族レッスンショートムービー2“だいぼーけんまま”』で子役デビュー
'10年(6歳)テレビドラマ『Mother』(日本テレビ系)に出演し、実母(尾野真千子)からネグレクトを受ける子ども役を熱演、数々の新人賞を受賞
'11年(6歳)大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』で茶々の幼少期を演じる/『さよならぼくたちのようちえん』(日本テレビ系)で日本のドラマ史上最年少初主演を務める
4月 『マルモのおきて』(フジテレビ系)が大ヒット。鈴木福くんとのユニット『マル・マル・モリ・モリ!』が大ヒット。紅白歌合戦の最年少出場記録を更新/『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)で史上最年少MCに就任
'12年 映画『うさぎドロップ』、『阪急電車片道15分の奇跡』でブルーリボン賞新人賞を史上最年少で受賞する
'13年 映画『パシフィック・リム』でハリウッドデビュー
'14年 『明日、ママがいない』(日本テレビ系)にて連続ドラマ初の単独主演を果たす
'17年(15歳) 慶應義塾中等部に入学
'18年 NHK連続テレビ小説『まんぷく』にて史上最年少で朝ドラのナレーションを務める
'19年 天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典に着物姿で出演し、祝賀メッセージを述べた