若い世代の興味を引くために

 もちろん、作品自体がおもしろいのは大前提だが、他にも『鬼滅』の登場キャラクターをネタにした動画がTikTokでバズったり、影響力があるインフルエンサーが勧めていたことも若い世代の興味を引いた一因になり得たとも。

 近年のロングランヒットの傾向として、初動でランキング1位を獲得する以上に、公開後いかにSNSで話題にされているか、トレンドに上がってくるかが重要視されているようだ。

「『レジェバタ』はツイッターで情報発信こそしていますが、それ以外は積極的にSNSマーケティングを仕掛けるというよりも、これまでと同様にテレビ露出による番宣、そして全国の劇場を舞台挨拶で回る“アナログ戦術”を優先しているように見えます。

 物作りのプロたちと完成させた作品に自信があるのでしょうが、そもそも若者世代はテレビを見ませんからね。レジェンド級の大ヒット作を狙うのならば、例えば木村さんらによる“信長TikTok”の展開など、もっと固定ファン以外に向けたアプローチをするのもおもしろいのかなと」

 天下統一に向けて、木村信長はどんな戦術を仕掛けていくのだろうか。