稽古はクタクタ、バキバキ、ボロボロ、ヘトヘト
―稽古は昨年12月から始まっているそうですが？
三浦「やばいです。めちゃくちゃハードですね。ちょっと今までに経験したことがないくらい、きつくて。どう考えても自分史上、ナンバーワンです。もうクタクタ、バキバキ、ボロボロ」
高野「僕も（笑）。毎日ヘトヘトになって帰って、セリフを覚えて、稽古場に行く……の繰り返しで。信は限界を超えないと勝てない相手と戦っていくし、リミッターを外すことで本領が発揮されるので芝居もきついし、アクションも、効果音をつけずに音が響くくらいハードに剣を振りますし」
―俳優として、互いに尊敬している部分を教えて。
三浦「しんどいですね（笑）。全然あるんですけど……恥ずかしいじゃないですか（照）」
高野「ふふふ（笑）。じゃあ僕から。昔からずっと宏規の柔軟さ、器用さは尊敬していますし。数年たって、存在が大きくなったなっていうイメージもあります。あと太くて力強い声も」
三浦「そうかそうか（笑）。うーん。ひたむきでまっすぐなんですよ、洸は。だから、本当に誰からも愛されるし、それが役に反映される感じで、うそがない。あと、身体の使い方が抜群にうまくて、誰にもまねできない。武器のひとつだと思いますね」
―信は天下の大将軍を目指して邁進（まいしん）しますが、それぞれ抱いている野望は？
高野「僕は小さいころから、ずっと母が朝ドラを見ていて。8時になった瞬間、僕が子ども番組見ていてもチャンネルを変えて（笑）。だから、朝ドラに出たいという野望はあります」
三浦「野望、いっぱいありますね。『キングダム』のような日本オリジナルの作品をどんどん世界に発信したい。舞台作品は輸入するものが多いけど、日本から発信していくことも大事だし、それをやりたい。『キングダム』が世界に行けたらいいなと思いますね」
高野「なるほど。まさに世界統一ってこと？」
三浦「それ！」
ツーといえばカー。演劇界の未来を牽引（けんいん）するふたりは、いたずらっ子のように笑い合った。
舞台『キングダム』 2月5日〜27日まで東京・帝国劇場にて。その後、大阪、福岡でも公演予定。 https://www.tohostage.com/kingdom/
みうら・ひろき ●'99年3月24日生まれ。三重県出身、A型。5歳から始めたクラシックバレエで数々の入賞をはたす。ミュージカル『刀剣乱舞』（'17年）の髭切役で人気を博し、'19年にはミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役に史上最年少で抜擢された。ツイッターのフォロワーは約125万人
たかの・あきら ●'97年7月22日生まれ。福岡県出身、B型。'09年『天才てれびくんMAX』（NHK教育）のオーディションに合格し、Dream5のメンバーに。ミュージカル『刀剣乱舞』（'17年）では膝丸役。ソロアーティスト＆俳優として活躍中。ツイッターのフォロワーは約162万人
〈スタイリング／小田優士〉
