「騒動に巻き込んでしまった仲間のみなさま、本当に申し訳ありませんでした」
集まった報道陣の前で深々と頭を下げたのは、お笑いコンビ・TKOの木本武宏。1月23日、自身が起こした投資トラブルに関する説明会見を開いた。トラブルが発覚したのは、'22年7月。親交のあるタレントや後輩芸人、スタッフらに声をかけて金を集めていたが、一緒に投資を進めていた人物たちと連絡がつかなくなり、総額で7億円近い被害が出ていた。
一連の報道を受けて、木本は所属していた『松竹芸能』を退社。長らく本人の口から直接の説明をする機会がない状態が続いたが、会見が遅くなった理由について「被害者たちから、（投資を持ち掛けてきた人物たちを）刺激しないでほしい」と言われていたと説明。被害にあった原因について「いま考えるとバカだった」「おいしい話はこの世にはない」「僕は、投資は二度としません」と、深い反省と決意も口にした。
会見の後半には、相方の木下隆行も登場。自身も3年前、後輩芸人に空のペットボトルを投げつけ、暴言を吐くという行為で事務所を去っていることに触れ、「もう1人の問題児です」「不祥事コンビでございます」と言って会場の笑いを誘いつつ「この日を待っていた」と涙ぐんだが、一方でこんな話も。
NGなしの質問を募集するトークライブで
「会見の2日前、木下さんは都内の繁華街で知人と飲んでいたそうです。彼は女性の前だと“ほかの男の話を聞かされるのは嫌やねん”と語っているらしく、その日も“俺の話以外するな”と言って、木本さんや会見の話はいっさいしなかったみたい。“こんな女が好き”とか、自分の恋愛観ばかり披露していたそうです（笑）」（芸能プロ関係者）
会見で、「できること、すべてにチャレンジしたいです!」と目を輝かせた木本と比べると、少なからず温度差を感じてしまう木下の裏の顔。
そんなTKOの復帰舞台は、2月5日に大阪で行われるトークライブ。しかし、ここにも不安があって……。
「観客からNGなしの質問を募集して、誠心誠意答えていくそう。お客さんが優しいファンだけとは限りませんから、関係者の間では“大荒れの予感”なんて声もあります」（同・芸能プロ関係者）
このまま芸能界に復帰する見通しは立っているのか。
「パワハラと金銭トラブルを起こしたコンビは、テレビやラジオでは扱いづらい。木下さんは先日、深夜バラエティー番組でペットボトルを使ったネタでイジられていましたが、木本さんが今回の投資トラブルを自虐ネタにしたり、笑いにするのは、まだ早い気がします。それに、彼らの代わりになる芸人は、たくさんいますから」（テレビ局関係者）
一方で、これまで積み重ねてきた実績もある。
「木下さんは役者の仕事もしていましたから、“裏の顔”があるヒール役ならハマるかもしれません。木本さんは同僚や後輩たちから人望があり、正義感もある。ふたりとも裁判で有罪になった、というわけではありませんし」（同・テレビ局関係者）
崖っぷちベテラン芸人の再起戦で、ゴングが鳴る。
