真剣佑さんは長らく遺骨に対面できず、背景に家族の確執

真剣佑さんと郷敦さんのお母さんは、それぞれ夫妻の婚姻届の提出に同行したと聞いています。今まで、いろいろ心配していた分、息子たちが亡き夫の誕生日に結婚を発表することには喜びもひとしおの様子でした。結婚発表の翌日には、みんなで千葉さんのお墓に報告に行ったそうで、母親はその日も一緒だったようです」(同・ふたりの知人)

 なんとも微笑ましい親子の仲だが、千葉さんの死後、兄弟たちにはさまざまな困難があった。

千葉さんと野際陽子さんの娘で、真剣佑さんと郷敦さんにとっては異母姉にあたる真瀬樹里さんとの確執が報じられました。一部では、樹里さんが千葉さんの遺骨を手放さなかったせいで、真剣佑さんが遺骨に対面できない時間が長く続いたという話も。また、千葉さんは生前に膨大な借金を抱えていましたが、真剣佑さんと郷敦さんは遺産の相続を放棄。これは、千葉さんが大事に取っておいた映画衣装などの遺品や家族にとっての思い出の品、生前最後に住んでいた邸宅の権利も同時に放棄するということ。若くして難しい選択を迫られたのですが、結果的には賢明な判断でしたね」(芸能プロ関係者)

'75年2月、長女・樹里の“お宮参り”でのひとコマ。幸せいっぱいの千葉と野際さん
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【写真】真剣佑と結婚した元子役・Aさんの制服姿が可愛過ぎる

 トラブルを乗り越え、兄弟そろってのゴールイン。ふたりの少年時代についての話も聞いてみると……。

真剣佑さんは、少しませていたような感じ(笑)。アメリカから日本に来たころは、同世代の子どもに溶け込めなくて、千葉さんの周りにいる大人たちに交ざって過ごしていることが多かった。郷敦さんは、千葉さんに“役者になりたい”という思いを伝えたところ、鬼のような猛特訓がスタート。お父さんが怖くて、千葉さんが持つ携帯に追跡機能付きのアプリをこっそり仕込んで居場所を確認しつつ、逃げ回っていることもありました(笑)」(幼少期からの知人)

 生前の千葉さんは、ふたりのパートナーを認めてはいたが、結婚については、こんなことも。

紹介されたことはうれしそうだったけど、結婚となると話は別。もし生きていたら、心配のあまり、結婚を認めるまでかなり時間がかかったんじゃないかな。息子たちのことが、かわいくて仕方がないんですよ。ふたりも、もし父が生きていたら、誕生日に発表なんて恥ずかしくてしていなかったと思います。千葉さんに言わず、勝手に結婚しちゃっていたかもしれない(笑)」(千葉さんの知人)

 とはいえ、結果的に人気俳優の兄弟がそろって結婚報告という前代未聞のサプライズで日本中を沸かせた。