「あくまで風俗店ではなくエステですからね。お客さんからセラピストに触るといった行為はNGですし、セラピスト側も“脱がない・舐めない・(性器に)触らない”が鉄則。特に本番行為、つまり性行為は固く禁じられています。私も『ザギン』やほかの店の運営側から“絶対にやるな”と言われていました。もし、やってしまうと掲示板に書かれてしまうので、後が大変と聞いてます」(Aさん)
Aさんが語るように、このようなメンズエステ店は風俗店として許可されていない。
「お客にエッチなサービスを施すお店は届け出を出して認可をもらい、風営法に基づいて運営すれば風俗店として営業できます。しかし『ザギン』のようなメンズエステ店は、セラピストからの密着やお触りなどは、性的サービスではなく “お客の体をほぐすための施術”という建前で行っているんです」(前出・風俗情報誌ライター)
風営法に縛られないメンズエステはマンションやアパート、『ザギン』のようにビジネス街にあるようなビルでも、シャワーなどの設備さえあれば容易に開業できるという。
ネット上の口コミでバレたのか
「メンズエステは個室で行われるため、性的なサービスがあったか否かの判別も難しいですからね。また、性行為が禁止されていても、別途の料金が欲しくてこっそり行うセラピストも中にはいるのでしょうし。ただそういった違法メンズエステは、ネット上の口コミ、在籍セラピストの密告やライバルエステ店のやっかみなどによって表沙汰になります。『ザギン』もいずれかの理由で今回の摘発に繋がったのでしょう」(同・風俗情報誌ライター)
法の目と日常生活の死角をかいくぐりながら営業しているメンズエステ。人の欲望はどこまでも尽きないということなのか――。