自宅で容疑者本人を直撃!

 部屋のインターホンを押すとドアが開いた。その人相は短い坊ちゃん刈りの頭に、黒縁の眼鏡。青白い肌に無精ひげの小柄な男性であった。間違いなく、中村容疑者だ。すかさず、

「中村さんですね?」

 と問うと、無言で小さくうなづいた。

「突然で申し訳ありません。少しお話を……」

 と述べたところで、ドアを閉めようとしたため、

「もう釈放されたんですね?」

 と投げかけると、容疑者は小声で「はい」と答え、再び軽く頭を垂れて、ドアが閉まった。悲し気な表情が印象に残る。

 以降、2日にわたって容疑者の自宅を訪れたが、取材に応じることはなかった。それにしても、これほど早く釈放されるとはいたって珍しいケース。

「容疑者は逮捕の翌日に釈放されていて、警察の判断ではなく、検察の判断だった。証拠隠滅や逃亡の恐れがなく、よほど反省して、被害者側に対して謝罪の気持ちを述べているのだろう」(捜査関係者)

 ただしいくら反省しているとはいえ、教職の座は失うことになるのは当然。女子高生を自身の性の捌け口にした罪は重く、もう二度と教育者の道を歩んでほしくない。