こんなものまで具材に!? 驚きの“変わり種”中華まん

 いまでは毎年、全国で新たな商品が続々と誕生。そんなご当地中華まんの中から、松本さんも驚いた変わり種の中華まんを教えてもらった。

「びっくりしたのは東京・浅草の“もんじゃまん”。紅生姜とかベビースターラーメンみたいな麺も入っていて、間違いなくもんじゃなんです。味はソース味で中華まんの皮とマッチするのが非常に面白いですね。

 それと山形で『アイデアのおもちゃ箱』という会社が“馬肉ラーメン肉まん”、“辛みそラーメン豚まん”、“鳥中華まん”という地元のラーメンシリーズを作っているんです。というのも、山形は消費量日本一になったくらいのラーメン王国。麺もチャーシューもめんまも入っていて、これも驚きました

(左上から)山形の“鳥中華まん”、“辛みそラーメン豚まん”、“馬肉ラーメン肉まん”。(右下)中の具材は完全にラーメン
(左上から)山形の“鳥中華まん”、“辛みそラーメン豚まん”、“馬肉ラーメン肉まん”。(右下)中の具材は完全にラーメン
【写真】もんじゃにカツ煮、変わり種がいろいろな“ご当地中華まん”を写真で見る

 京都、栃木からは、地元で人気のこんな中華まんが。

「いつも行列ができている京都で有名な『きらり』というつけ麺屋さんが中華まん専門店を作ったんです。つけ麺の魚介豚骨スープを活かした中華まんなんですけど、うまみが凝縮されていてめちゃくちゃうまいんです。

 あと栃木に『ツルミ食堂』という人気店があって、そこの名物がカツ丼なんです。そのカツを卵でとじた部分を中華まんに入れた“カツ煮まん”を作ったんですが、皮に米粉を使っているんですよ。まさにカツ丼を食べている感じで、旨味がぎゅっと詰まってて、そのアイデアが面白いです

京都のつけ麺屋『きらり』が作った“魚介豚骨肉まん(きらりの肉まん)”
京都のつけ麺屋『きらり』が作った“魚介豚骨肉まん(きらりの肉まん)”

芸能人も絶賛する名店の中華まん

 芸能人もとりこになった名店のご当地中華まんも紹介してくれた。

長崎にある地元の人は知らない人がいない『桃太呂』の豚まん。ひと口大の豚まんで、使っているのは地元産を中心とした豚肉と玉ねぎのみですが、味が凝縮していてすごい。秋元康さんが日本一の手土産として選んだり、大仁田厚さんは1回の来店で100個くらい食べるという逸話が残っているほど。

 あとは銀座にある『ギンザマン』の五目まんは巨大なのにあっさりしていて、年配の方でもペロリと食べられちゃう。昔、銀座によく通っていたみのもんたさんが、夜中もやっているので飲んだ後に立ち寄って食べていたという話もあります

長崎にある名店『桃太呂』の豚まん。秋元康が日本一の手土産と絶賛
長崎にある名店『桃太呂』の豚まん。秋元康が日本一の手土産と絶賛

日本全国の中華まんが埼玉県・川越に集結!

 そんなご当地中華まんが一堂に会する『中華まん博覧会』が2月4日より14日まで埼玉県越谷市の『イオンレイクタウン』で開催。昨年まではコロナで中止となり開催は3年ぶりだそう。

『中華まん博覧会』2023年2月4日より14日まで、埼玉県越谷市の『イオンレイクタウン』で開催
『中華まん博覧会』2023年2月4日より14日まで、埼玉県越谷市の『イオンレイクタウン』で開催

「今回は初めてゲスト店舗として、北海道釧路の『よしやすのぶたまん』と富山県富山市『越中まん』が参加されます。横浜中華街の元祖パンダまんシリーズなどかわいいキャラクターのものもあったりと、“映え映え”な中華まんもありますので、ご当地中華まんを味わいに来てください」

魅惑のご当地中華まんの世界を、家族と友達と楽しんでみては?

お話を伺ったのは…松本学さん 『ご当地グルメ研究会』代表。『ご当地フードグランプリ』などグルメイベントの企画運営や、各種メディアでご当地グルメ識者としても活躍。