「安室さんをもう一度見たいという気持ちはとてもわかります。しかし、安室さんの後期の代表曲をあげてください─と問うと、ファンを除く多くの人は、『Hero』('16年)をあげるのではないでしょうか。裏を返せば、それ以外の代表曲が少ないということ」
そう渡邉さんが指摘するように、NHKのリオ五輪テーマソングにもなった同曲は、ダウンロード数こそ80万回を超えるが、CDの売り上げは8・6万枚にとどまっている。
'11年にリリースした『Love Story』以降では最大のヒット曲となったが、ダブルミリオンを記録した『CAN YOU CELEBRATE?』('97年)の時代と比較すると、若干の寂しさは否めない。
「あの安室さんですら人気を維持し続けるのは難しいということ。自身の引き際を考慮したうえでの引退だったのでしょう」(渡邉さん)
圧倒的な話芸の復活に待望論が
歌姫が上位を席巻するなか、5位にランクインしたのが、冒頭でも触れた島田紳助氏だ。
「頭のいいキレのある話しっぷりやプロデュース力のあるあの存在をもう一度テレビで見たい」(67歳男性)
「話芸が天才的に面白い」(60歳女性)
といった舌鋒の鋭さを懐かしむ声が多くを占めた。『3150FIGHT vol.4』に来場した際のメディアの盛り上がり方を見ても、引退から11年がたった今でもその存在感は圧倒的だろう。
それにしても、どうしてリングサイドに? 『3150FIGHT』創設者の亀田興毅さんを直撃すると─。
「定期的に紳助さんとは連絡を取り合う仲でした。紳助さんは、僕らが現役時代からお世話になっている方で、弟の大毅が内藤大助さんとの試合で世間から非難を浴びているときも、僕らをテレビに呼んで、僕らと世間をつないでくれました」