ネットで特定される森野容疑者の元妻
被害者のおよそ3分の2は20〜30代の若年層だ。出資金を捻出するため消費者金融をはしごさせられたり、数百万円〜1000万円以上の借金を負わされたケースもあるという。
契約書面は英語のみで、やりとりはメッセージが自動的に消去される通信アプリ『シグナル』を使っていたから、ハナから騙す気満々だったともとれる。
そんな森野容疑者らへの怨嗟からか、ネット上では「森野容疑者の元妻」と名指しされた女性の画像を公開する騒ぎも……。
《無類のホテル好きでセレブ旅をしまくっていた》 《フェラガモのプレゼントを誇らしげに持っていた》 《彼女の金も詐欺の200億から捻出されていたなら許せません》
などと憶測が飛び交い、森野容疑者との3ショットで子どもの顔を掲載するサイトまであった。
騙し取った出資金は、ギャンブル代を含む遊興費に消えたほか、森野容疑者の個人的な流用もあったとみられる。逮捕された同社幹部らは都内の一等地でタワマンに住むなど分不相応な生活を送っていた。
「捜査当局は家宅捜索で押収した資料の分析などを進め、集めた金の流れを調べている」(前出の記者)
高い“勉強料”と諦めるには巨額すぎる被害。何にどう使われたのか、事件の全容解明が待たれる。