目次
Page 1
ー 映画ドラえもんへの出演で「周りの反応がすごくうれしい」
Page 2
ー あまり自分の短所を気にしたことがない
Page 3
ー 休みがあったら「ダーツの旅」に行きたい!?

 

「自分の声が、いいとか悪いとかって、意識したことがなかったです。僕にとっては、もともとあるものなので。でも、今回の反響次第では“俺って、いい声なんだ”と思うようになるかもしれません。単純な人間なので(笑)」

映画ドラえもんへの出演で「周りの反応がすごくうれしい」

映画ドラえもん のび太と空の理想郷』で声優に初挑戦したKinɡ & Princeの永瀬廉。幼いころから見ていたドラえもん。オファーをもらったと聞いたときは、「えっ!!」と大きな声を出してしまったという。

メンバーもすごく喜んでくれました。先日、映画のグッズを頂いたときは、(ドラえもんの声優に挑戦したいと思い続けているメンバーの髙橋)海人に、自慢しておきました。僕も海人に負けず、ドラえもんが好きなので(笑)。

 それから、僕のことをとても好きでいてくれる、親戚のおばあちゃんが“見に行くね”と言ってくれて。これまでドラえもん作品に触れてこなかった方が、見てくださるきっかけになるのかもしれないと思うと、周りの反応がすごくうれしいし、ありがたいです

 作品でいっしょになった共演者や監督から「声がいいね」「声優の仕事もやればいいのに」と言われることが増えていったことから、「いつか」と意識するようになった声の仕事。今作で、いちばん気をつけたことを聞くと、

「滑舌です。(声をあてている側の)表情が見えないぶん、見てくださる方からしたら声に感情移入される部分が大きいと思うので。だから、ひとつひとつのセリフがちゃんと聞こえるようにしようと思っていました。

 難しかったのは、戦っているときの“あっ!”とか“やぁ!”とか、何かの動きと一緒に出る言葉。自分が思っている何倍も声を張らないといけないとわかったときは驚きましたね」

セリフが多くてびっくり。でも「すごくうれしかった」

 また、分厚い台本を2冊渡されたときもビックリしたと語る。

「最初、“これ何時間の映画なんだろう?”と思いました(笑)。これまで経験してきたドラマや映画とは違って、とても細かく設定が書かれていて。それから、想像以上に僕が演じるソーニャのセリフも多くて驚きましたけど、すごくうれしかったです」

 永瀬が声を演じるのは、パーフェクトネコ型ロボットのソーニャ。空に浮かぶ、誰もが幸せに暮らせて何もかもが完璧な理想郷“パラダピア”で街の安全を守っている。

「ソーニャを見て、最初にみなさんが受ける印象は優しくて、スマートで紳士。でも、どこか人間らしさが足りない、ということじゃないかと思います。その人間らしさの部分が、ドラえもんやのび太たちと出会ったことで変わっていく。

 誰かのためなら自分がつらい思いをしてもと思うタイプで、正義感も強い。僕の声で、そんな魅力的な部分が生きてきたらいいなと思いながらやらせていただきました