一方、大澄に同情するとすれば、小柳は喜怒哀楽が激しく、あふれ出る感情を自身でも持て余すタイプ。『超常識的恋愛論』の感想のなかにも、あまりにも恋愛至上主義的なイケイケぶりに「読むだけでぐったりしてしまいました」という声を聞いた。その人いわく「賢也クンも大変だったのでは」とのことだ。
恋愛感情をオタク趣味でバランスを?
結局、夫婦関係は約11年で終了。小柳はウェブマガジンの取材に、
《私の性格上“人生には全うできないこともあるんだ”ということを受け入れるのに3年もかかってしまいました。初めての人生の挫折といえばそうですね》
と、語っている。
ただ、この挫折から得たものもあるのだろう。2007年には、27歳下の俳優と婚約したが、入籍前に解消。ここ数年はサッカー観戦への熱中ぶりで注目されている。
これは大きすぎる恋愛感情をオタク的な趣味に向けることでバランスをとっているのではないか。離婚後は歌いながら泣き出すこともしばしばだったが、最近はそうでもない。今後も泣くよりは踊る人であってほしいものだ。
ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。