ARMYを激怒させた著名人の一人といえば、元NEWSの手越祐也だ。2020年6月にジャニーズ事務所を退所後、同8月にフォトエッセイ本『AVALANCHE 〜雪崩〜』(双葉社)を上梓したが、その中でBTSとTWICEの世界的活躍を例に挙げ、J-POPがK-POPに後れを取っている音楽シーンの動向を指摘していた。

《あと3人かわいそう》のテロップ

「それだけであれば、特にARMYから目をつけられることはなかったのですが、手越さんは続けて、≪もし僕たちがBTSメンバーのように英語など他言語をしっかり勉強し、ハイブリッドな多国籍軍として世界進出を仕掛けていれば、今頃はNEWSやジャニーズ事務所がアジアでナンバーワンだったはずです。アメリカでビルボードのチャートに入るところまでいっていたと思います。≫と主張したんです。

 BTSが世界的アーティストに上り詰めた背景には、血のにじむような努力があることを知るARMYにとって、“英語さえできていれば”と言わんばかりの手越さんの言い分は、受け入れがたかったのでしょう。当時SNSでは、『BTSを舐めるな』といった怒りの声が飛び交ったものです」(ウェブメディア編集者)

 また、BTSのファンを公言していた松本伊代が、ARMYを怒らせてしまったこともあった。

「松本さんは2018年3月放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に出演し、西村知美さんを連れて、ソウルにあるBTSの行きつけの食堂に足を運びました。その際、メンバーについて語る中で、≪イケメンが4人いるわけよ。でもね、イケメンじゃない子も可愛い≫と発言したんです。

 ほかのゲストが発した≪あと3人かわいそう≫というコメントがテロップとして表示されたこともあり、ARMYはカチンと来たようで、Twitterでは≪#out松本伊代≫というタグまで作られ、大炎上が巻き起こりました。この発言は、松本さんなりの愛情表現とも取れますし、実際に一部のARMYからは、タグまで作って批判するのは過剰反応という声も上がっていたのですが、世間にARMYは怖いというイメージが浸透してしまった印象です」(同)